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アスペルガーと定型を共に生きる

  • 東山伸夫・カレン・斎藤パンダ: アスペルガーと定型を共に生きる

投稿ガイドライン

2015年5月 3日 (日)

投稿ガイドライン

先日このガイドラインをトップページにアップしたのですが,スマートフォン表示にはうまく表示させられなかったので,こちらに記事として掲載し,「カテゴリ」を使っていつでもアクセスできるようにしておくこととしました。



<「アスぺと定型」投稿についてのガイドライン>

 問題が深刻であればあるほど,この場は気持ちを楽に,お互いにおおらかな気持ちで,意見の違いも楽しめるくらいの場になってほしく思いますし,またお互いに前向きに「援助しあう」形になることが理想と思います。幸いにこのブログでは基本的にそのような姿勢を皆さんが持って参加してくださっています。

 しかし,ウェブはあらゆる人に公開されていますので,残念ながらそのようなブログの性格や趣旨についてご理解がない方から,唐突で著しく攻撃的なコメントが寄せられ,場が「荒れる」こともありえます。その内容や展開の仕方によっては,どちらの側の人にとっても,無用に傷口を深め,二次障がいと言われる状態や,カサンドラ状態など,傷口をさらに広げてしまう可能性があります。

 定型アスぺ問題は「相手の為によかれと思ってやることで,お互いに傷つく」ということもしばしば起こる厄介な性格があり,コミュニケーションの中でそのような事態を完全になくすことは不可能です。しかし,できる限りそのような事態の発生を回避する姿勢を持つとともに,仮に不幸にしてそのような事態が発生してしまった場合にも,できるだけ早くそのような傷つけあいは収束させ,逆にそこから学んで修復へとつなげるようにできればと思います。

 そこで,無用な「炎上」などを避け,真摯な対話の展開を大事にするために,以下のようなガイドラインを明示し,必要な場合には管理人としての最小限の介入をすることとなりました2015.4.20)。

 今後はコメントなどの投稿に際しては,以下のガイドラインにご注意くださるようにお願いいたします。このような決まりごとは,改めて大げさに書き立てたくはありませんが,大事な議論をのびのびと自由に展開していくための,最小限の工夫としてご理解ください。


Ⅰ 管理者の関わり方の基本姿勢


 管理者はみなさんの自由な意見や情報の交換を最大限に尊重したいと考えています。このため,仮に内容上,批判が起こりうるコメントであっても,


 1. コメントについて削除といったコントロールすることは原則として行わない

 2. コメントの内容についての問題指摘は,投稿者(私を含む)のやりとりにゆだね,管理人としての介入は可能な限り避ける

 といった姿勢で運営してきました。問題が起こっても,その都度参加者間の自由な議論の中で解決していくことを重視したためです。今後もこの基本的な姿勢は維持されますが,以下の点については御留意をお願いいたします。


Ⅱ 投稿時の注意事項


1. 発言者の同一性を大事にし,意図的な匿名による投稿等は避ける


 これは複数のハンドルネームを使って場を混乱させたり,ご自分の都合のよいときだけ匿名で書き込まれるなど,発言の一貫性を失うようなコメントを避け,お互いに責任を持って発言し,相手の疑問には可能な限り応答する姿勢を維持するためです。複数ハンドルネームや意図的匿名などの無責任なコメントは,ちゃんとした議論の積み重ねを不可能にします。


2.個々人が責任を持って発言する姿勢を維持する

 ここで責任ある姿勢というのは
自分の発言にたいする批判には可能な限り誠実に応答する対話的姿勢を意味します。また誠実に,というのは,相手の人の発言を自分の都合のよいようにねじまげて解釈し,非難することをせず,可能な限り相手の発言の趣旨を踏まえ,それに対して応答しようとする姿勢を保つことです。
 「好き勝手に相手を非難し,傷つけておいて,あとは何を言われても無視をしたり,知らないふりをして逃げ去る」という姿勢は,対話的関係を大事にするこのブログでにはもっともふさわしくないものとなります。

 3.投稿者の個人的体験で,関係ない人に八つ当たり的非難をしない


  定型アスぺ問題に関し,投稿者の経験したご自分のつらい体験を語られることは,ご自分の傷を見つめなおして癒す上でも,他の参加者が自分を考える上でも大事だと思いますので,この場でもそのような内容の投稿も大切にしていきたいと思います。
 ただし,そこで傷ついた体験は,あくまでその投稿者本人とその相手の方との間で生じた出来事だということを明確に意識しておく必要があります。そしてその個人的体験に基づいて,それとは直接関係ない他の参加者や「アスぺ全体」「定型全体」などを非難するような,八つ当たり的な投稿は決してなさらないようにお願いいたします。
 もちろん,自分自身の体験と,この場の参加者などの間に共通点を感じ,その共通点について議論をすべき場合はあります。その場合は,何をどうして共通と感じるのかについて,投稿者は可能な限り説明を尽くしてください。また異論があった場合には,それに対して誠実に答える責任を負ってください。その時点では応えきれない場合は,その旨断って,一時保留にさせてもらうという形はあってもよいと思います。
  その責任を放棄して一方的に相手を決めつけるような発言については,これも対話的姿勢を持たない,たんなる誹謗中傷や差別に当たるとみなされることになります

4.批判を行う際は相手に理解を求める姿勢を崩さない

  相手を一方的に非難したり,傷つけたりして自己満足に浸るような発言は問題外ですが,定型アスぺ問題を考える上で必要で大事な批判を行う場合も,あくまで相手に理解してほしいから批判する,という姿勢を最後まで維持してください。それはやはり「誠実な応答」を行うことによって可能になると考えます。
  もちろん,展開によっては一時的に感情的にそれがむつかしくなる場合もあるでしょう。その場合は一旦そう断ってやりとりを中断し,時間を置いて考えるなどの対応も必要になると思います。

Ⅲ 違反投稿への対処


 以上のような内容について,ガイドラインに反すると思われる投稿が見出された場合は,次のような対処が予定されます。

 1. 参加者間での問題点に関する質問


  私を含む参加者が,コメントの内容に疑問を持った場合,そのような疑問を持った参加者自身でその問題点を指摘し,投稿者の投稿意図を確認し,改善を求めることが出発点となります。その対象とすべき内容としては以下が想定されます。

  「相手を傷つけることが目的になっているもの」
  「根拠を示さずに一方的に行われる批判や決めつけ的な評価」
  「提起される疑問を無視して一方的に行われ続ける主張」

 定型アスぺ問題で自分自身がその相手の方によって傷ついた「恨み」を,この場で直接関係のないみなさんに激しくぶつけるような,「八つ当たり」的な書き込みは,上記のような問題を含む典型例になります。


 2. 投稿禁止の措置

 上記1.で他の参加者から指摘された問題について,投稿者から責任ある誠実な応答がなく,かつその後も同様の投稿が続くような場合に限り,私がブログの管理者としての判断に基づき,該当者からのそれ以降の投稿をご遠慮いただくなど,特別の措置をとります。匿名での批判的投稿については責任ある応答を行う対話的な意思がないものと考えられますので,基本的には削除とさせていただきます。必要に応じて名前(ハンドルネーム)をつけて再度投稿してください。

 以上,このブログではごくまれにに起こりうる事態を想定したものです。日常的にはこれまで通り,あまり肩ひじ張ることなく,自由で豊かな交流を続けていければと思います。ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

  
アスペの方向けの説明

 みるきさんから定型的なやりとりの基準,進め方の分かりにくさについて指摘があり,「こういうことだろうか」という問い合わせをいただきました。私の方はだいたいそんなふうなで理解ブログでのやりとりは進めているつもりなので,もしみなさんにも参考になるようでしたら,以下のみるきさんの翻訳版をどうぞご利用ください。

『○基本的には話をしたい本人同士、やりとりをしている当人同士で話しましょう

○アスペと定型はお互いにお互いの文章が分かりにくい、それが分かっているのだから、分かりにくかった場合にはすぐに思い込みで返事をしないで少し時間をゆっくりとってお互いに相手の言っていることがなんなのか考える時間をとりましょう

○時間をとっても何回やり取りをしてもどうもわからないときには、誰か分かる人に手伝ってもらうもよし、手伝ってくれる人が自分からはいってきてくれてもよし、そこで今はまだちょっとお互い理解は難しいですねーといったん離れるのもよしだと思っています

                                 
                              

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