恨みに見える理由
相方から私の行動とか性格のことなど、稀にコメントをもらうことがあるのですが、だいたいはマイナスの内容です。誉められた記憶はほとんどありません ('◇')ゞ
それで、その時はだいたいがなんとなく「恨みがましい」言い方のように聞こえてしまって、一層つらくなるので、「なんでそうなるのかなあ」というのが長年の疑問でした。
まあもちろん実際に恨みを蓄積しているのかもしれないわけですが('◇')ゞ、でもそこまでのことはなさそうにも思ったり(甘いかも?(笑))、あるいはアスペとしてこれまでの人生で苦労し続けてきたわけですから、基本的に世の中に対しては全て深い恨みが基調になっているのだろうかと考えたり、そんな感じでした。
で、ふと思ったのですが、これもまた表情と表現の問題の一部かもしれない。
定型(少なくとも私)の場合、相手に対してその否定的なことについて指摘をする場合は、やはりかなり気を使います。ストレートにきつく言うときは相当覚悟をして相手と対立関係になってもいいという感じになるか、あるいは「本当にあなたのためを思って無理して指摘するんだ」という感じをなんとか伝えようと努力したり、そんなことを結構やっていると思います。
あるいは半分冗談のような感じで伝えて見たり、笑顔で伝えようとしたり、なんかそういうクッションを入れようと自然となるんですね。
これもまた表情を意識してコントロールして表現に気を付ける、というスタイルでしょう。
その部分がないと、「ケンカ腰」のように相手に受け取られてしまうわけで、危険なわけです。アスペの人はそういうところで定型の地雷を踏みやすいのだろうと思います。けれどもなぜそれが地雷なのかはピンときにくいのでしょうね。だから混乱する。
それで「恨みに見える」言い方も同じようなことなのかなとも思えたわけです。ある意味素朴な感想を伝えているだけなんだけど、その時定型的な感じで表現を調整することがあまりないので、「マイナスの事を言っている」ということは伝わってきて、ただし直接攻撃的な感じまでは行かない、そんな感じになる。
そうすると、定型的には「マイナスの話を、怒りを抑え込んで話している」という印象になり、つまりは「恨みがましい言い方」に聞こえてしまう、ということがあるのかも、と思ったわけですね。ドラマとかで自分の思いを相手がくみ取ってくれないことに苦しんでいる(特に)女性が、「なんであなたは私の気持ちをわかってくれないの?」というメッセージを込めて控えめにマイナスのことを言う、というシーンがあったりしますが、そのパターンに結果的に似てしまうわけなのでしょう。
これも定型的な「察しあい」の文化の中での理解の仕方で、そこが「素直」を重視するアスペ的文化とずれてしまうのでしょう。なんかそんな気がします。
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コメント
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パンダさんの気持ちとてもわかります。
私も何度アスペ父に「何故この人は人を傷付ける言い方しかしないんだろう」と思いました。
父は私たち子供に対してより母に対して言うことが多かったんですが、自分よりも母親の人格否定を聞かされるほうがずっと辛かった。
それも食事中に母に対して父が言うもんだから、父親以外の全員が下を向いている食卓ですよ?
私は何度空気に耐えられなくて泣いたかわかりません。
私は父親の言動が許せませんでしたが、父の言葉を聞くたびに表情が暗くなる母、心を壊されても黙っている母親も許せなくなっていった。
父が言うのは、大体は子供に対しての教育が「お前は間違っている」っていう内容でしたね。
そもそもは父親の言動が一番の子供の悪影響なのに(笑)
父親本人が気付いてないっていう(笑)
だから外食中にまた母親の中傷が始まったとき言ってやりました。
「ママじゃなくてアンタのせいでしょ!?いつもいつも人を傷付けて聞かされて!いい加減にしろよ!!!」って店を飛び出しました。
それからは、私の前での母親の中傷はなくなりましたが、母親と二人のときは言われてたみたいです。
文章に書くとあっさりしますが、当時の私は父親の母親に対する説教が始まると、動悸が速くなりガタガタと大きな震えが始まり、パニックのような症状になってました。
カサンドラとか夫婦だけじゃなく、子供のことも考えて欲しいですね。そんなことを切に願います。
投稿: あんこ | 2018年10月 7日 (日) 11時54分
あんこさん
> 当時の私は父親の母親に対する説教が始まると、動悸が速くなりガタガタと大きな震えが始まり、パニックのような症状になってました。
なぜか最近、こういう状況はリアルに感じられるようになりました。それだけ強烈な葛藤なわけですよね。そしてそれだけ強烈な葛藤を生み出すような強烈な圧力がそこにある。
お父さんのその圧力を可能にしているのは、結局社会的な地位だったのかもしれません。男性の持つ社会的地位と、職業的な地位と。それにしがみつくことで「相手を無視する」ことが可能になったのでしょうね。
もちろん「無視」の原因のひとつには定型アスペのズレがあって、そもそも定型的な感じ方を「気づけない」ことがあるのでしょう。気が付かなければ意図して「無視」する必要はなく、そこで悩むこともなく、でも「結果として無視する」ということになります。
もちろん逆の立場でも同じような状況であれば同じことが起こるわけですが、そういう状況で苦しんできた人の数はものすごいのだろうと思います。あんこさんの書かれたことから改めてそのこと、そしてその問題を考えていくことの大切さをリアルに感じました。
投稿: パンダ | 2018年10月 8日 (月) 08時27分