コメントの書き方についてのお願い
アスペの方の子育てをめぐるやりとりについて、これまでずっとこの場をご覧になってこられた方からご意見がありました。
現在のやりとりは、とても攻撃的なものになっていて、定型とアスペが話し合う場と言う大事な性格が損なわれるというご意見です。
コメントされるかたに、相手を攻撃する意図があると理解すべきなのか、ただ自分の正直な気持ち、切実な気持ちを表現しているだけという意図なのか、その区別でいつも私は迷います。もし攻撃の意図があるのであれば、それは明らかにガイドラインに抵触しますし、しかしその意図がなく、真剣な問いかけをしているだけだ、ということであれば、少なくともその意図についてはガイドラインに抵触するとは考えられなくなります。
問題はたとえ投稿者にその意図が全くなくても、結果としてそれを読む側が深く傷つく場合があるということです。しかし傷つける可能性をすべて排除することも実際上は無理で、たとえばこの私の文章も、読む人によっては傷ついたと感じる人があるかもしれません。それをあらかじめ予想して完全に避けることは事実上不可能です。
そうすると、読む側に一切傷つけることを避けることを最優先させるとすると、極端な場合は誰も何も言えなくなるとか、あるいは結局あたりさわりのないことを話すだけに終わってしまい、「どうしようもなく意図せずに傷つけあってしまう」ということが起こりやすい定型アスペ関係のシビアな現実を議論することが自体が不可能になってしまいます。
この問題をどう考えたらいいのか、ずっと悩んできましたが、次のように考えて基準をはっきりさせれば、一応この問題はある程度回避できるかもしれないと思いました。
それは、相手のコメントに触発され、それについて批判的な意見を述べたいときには、あくまで自分の経験や考え方を、自分個人のものとして述べるという枠を守るという事です。逆に言えば他人に対してそれを正しいこととして主張することは許されないことになります。(これまでは「○の人たち」というカテゴリーで一色単にまとめてしまうことについて同じことをお願いしてきましたが、今回は一人に対しても同様に考えます)
その批判的な意見を聞いて、それを正しいと思うかどうかは相手の問題で、他人が「これが正しいのだ」と押し付けることはできないと考えるからです。
ということで、今後コメントをくださる方は、「あなたの考え方は間違っている」というような表現は行わないようにお願いいたします。逆に「私はあなたの考え方と違って、このように考えている。なぜなら自分はこういう経験をしてきたからだ」というような表現で有れば、問題がないと思います。
そのような「表現の工夫」によって、意図せずに相手を傷つけてしまう事を出来るだけ避けると共に、その発言者が本当に言いたい切実な問題を語ることを妨げない、ということになればと思います。
実際にはまたいろいろむつかしい問題も出てくるでしょうが、とりあえず今後はそのような表現上の工夫がなされていない場合は、公開を控える対応を取らせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
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