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アスペルガーと定型を共に生きる

  • 東山伸夫・カレン・斎藤パンダ: アスペルガーと定型を共に生きる

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2018年4月 1日 (日)

7年がかりの達成

 以前私の相方には、ここでの私の議論が自分にはわかりにくいということで、なかなか共有してもらえず、もう長い事見てももらえなかったのですが、なぜアスペの方が人に頼らず自分で問題を解決すべきと考えられるようになるかについて、改めて私の理解を説明したら、今度はとてもよくわかると言ってもらえました。同様の話はここでこれまで時々書いてきましたが、概略次のようなものです。

 アスペの方は共感を求める気持ちはあるし、理解されたい気持ちもあるが、なかなか自分の気持ちを人に理解してもらえず、また定型の気持ちは理解しずらく、そして定型からいろいろサジェスチョンされても自分には理解できなかったりあわなかったりして、「人に助けてもらえる」という実感が乏しく、さらにはそれらのことを定型から叱責されたり攻撃されたりする経験が積み重なる。

 それで人生のかなり早い時期から、「問題は自分自身で解決するしかない。人に解決をしてもらうことなどできない。また人に頼るべきでないし、頼っても意味がない」という信念を作るようになる。その結果、そのような生き方を自分の人生観にしていく。

 

 こういう風に言葉にしてみると、とてもシンプルな話です。たぶん定型が読んでも、多くの方はそれほど不思議感なく「なるほど」と思える説明の仕方になっていると思います。そしてその説明の仕方でようやく相方も私が理解していることを納得してくれたのですね。

 思えばこのシンプルな説明にたどり着くまでに、ああでもないこうでもないとぐちゃぐちゃ考え続けて7年以上かかったことになります。その説明は「脳のここの働きが弱い」とか「感情のこういう働きがおかしい」とか「こういう共感能力に欠けている」とか「ミラー細胞の問題だ」とか、そんな説明とは全く質が異なるものです。

 むしろ定型的な感覚をもう一度深く掘り下げてみることで、自分がある条件に置かれたときにはアスペの方と同じような考え方になるだろう、と「定型的にも想像可能になる」という形での理解です。その理解の仕方が相方にも通じたのだ、という事になります。

 その限りで、アスペ的な世界が、定型にとっても理解が可能になる部分が確実にあるということになります。

 もちろんすべてが理解可能になるとは絶対に思いません。そんなことは定型間だって無理です。ましてや定型アスペ間で完全に可能になることなどありえないでしょう。

 でも、わからないなりにわかる世界も見出していけるわけですね。今ようやくそのことに確信に近いものを得ることができました。

 なにかちょっと肩の力が抜けるような感じもします。

 

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コメント

パンダさんが書かれていること 私にそのまま ばっちり当てはまります。そして 我が家も 7年かけて ようやくです。7年前には 私自身も含めて 想像すら出来なかったであろう私と彼のズレ。よくわからないところで 二人とも傷付いて お互いの言動行動が理解できず 途方に暮れていました。診断されて以来 私は 自分の思考回路についてたくさん調べて どこがどう定型と違うのかということも 一言では 説明出来ないけれど パンダさんがここでずーっと書かれている作業を アスペ側から同じようにしてきました。だから このブログを読んだ時 とてもびっくりしたんです。同じようなことを 考えている人がいたんだと 嬉しかったです。

パンダさん、素晴らしいです!おめでとうございます!と言っていいのかな?
おそらく、頭の中では理解しようという努力をされている人はたくさんいるかもしれませんが、記録に残していくことで、他の人の意見を集めることも出来、諦めようと思っても見返すことが出来る。だからこそ、その軌跡を相手が見て相手側の目線から考えることが出来る。パンダさんの考えられた発信型のブログの方法と、地道な努力の成果ですよね!
私は思考することは得意でも、記録に残すことが難しいので、パンダさんのこの場をお借りして整理してきた感じですが、記録しないので、結局相手にうまく伝えることが出来ず、自分の結論で終わってしまう。パンダさんの主観に同意して同じく想像するだけでした。
本当に他力本願で申し訳ないですが、これからここで奥様のご意見もいっぱい聞かせていただけることを期待しています。

Tinaさん

 Tinaさんも7年がかりと聞いてびっくりです。しかもその7年の時間、それぞれ別の場所で立場も正反対のところで考えてきて、似たようなところにたどり着いていた、というわけですよね。

 それって、私の個人的な思い込みではなかったということだし、また定型的な思い込みでもなかったという事になりますから、ほんとに心強い足場がみつかったという気がします。

 繰り返し荒れて、なんども絶望的な思いにもなりましたが、それでもいつかそういう足場が見つかってほしいし、きっと見つかるのではないか、という根拠のない希望を持ってしつこく考え続けてきて、結果としてよかったです。


あすなろさん

>パンダさんの主観に同意して同じく想像する

 そうですね。ここでは自分の想像力を働かせることで調整をしようとし続けてきました。ただ、そこで想像したことは、私が勝手にそう思う、というだけではやはりいけないとも感じてきました。それをアスペの方が聞いて「そのとおりだ」と認めてもらえるものでなければならない。そんなふうに思ってきたわけです。

 もし相手もそう認めてくれるのであれば、それは私一人の主観ではなく、相手の人と共有された主観になります。そうなれば、勝手に相手のことを決めつけるやりとりではなく、そこから新しいコミュニケーションが生まれてくると思うんです。

 ここでやっていることは、相手の人がどう思おうと「客観的」に相手を解釈するのでも、自分の主観で勝手に決めつけるのでもなく、お互いに納得するところを探しながら作っていく新しいコミュニケーションの模索です。そしてそれは特殊な能力のある人だけができるのではなく、丁寧に考えて行けば、多くの人がそう納得できるようなものがきっと見つかるだろう、という、やはり根拠のない希望でここまで来たわけですね。

 たとえ部分的にでも、それが実際に可能だということが感じられて安心します。

 

ぱんださん、おめでとうございます!
こつこつと努力される姿はいつも感服してました。
でも、奥様は登場されないな〜、ご興味ないのかなぁ〜なんて思っていたのですが、そういうことだったんですね。
すごいですね、私も嬉しいです。
なぜかというと、私が診断を受けて約2年強、まだまだ社会でもがいていて、本当にしんどい日も多く寝込むことも多々あるんですが、
7年必要なんだー、と思えば、いま苦しいのは当たり前で、途上中、と思えば、なんだか気が少し楽になります^_^
一長一短にはいかないですよね!

これからも、少なくともあと5年、私のためにも運営をお願いしますっ なんちゃって ^_^

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