2021年4月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

掲示板最近の話題

フォト

アスペルガーと定型を共に生きる

  • 東山伸夫・カレン・斎藤パンダ: アスペルガーと定型を共に生きる

« 上から目線を避けること | トップページ | 悩みどころ »

2015年6月29日 (月)

前門のオオカミ,後門のトラ

 考えてみれば当たり前のことのようにも思うんですが,ここに来られる方の多くは,もうぎりぎりの思いを抱えて来られているわけですよね。右も左もわからないような苦しみの中で,どこにもぶつけようのない怒りや悲しみや絶望の思いを抱えながら,この状況を抜け出す手掛かりがどこかにないものかと探り続けている。定型の方でもアスぺの方でも,多分それは同じでしょう。

 この場は定型アスぺ間でどうやってコミュニケーションを少しでも前向きにしていくことが可能なのかを模索するための場ではありますが,そのこと自体,ある面では自分の抱えている辛さに怒りなどをぶつけることを一旦は抑えなければならないという,もう一段の大変さが加わることでもあります。

 それ自体が大変なことですよね。

 差別的なコメントとか,冷静に理屈で考えたら全くおかしな話で,アスぺの方から指摘されてしまうように,それこそそういう差別的なコメントをされる方の思考に一面的にしかものをみられないという,(通常はアスぺの方がしばしばそうやって非難されるような)著しい偏りがあるわけですけれど,でもまあ,そういうコメントはもともと「理屈」なのではなく,感情そのものの表現なわけでしょう。

 だから,激しく感情をぶつけてこられている方に,理屈で応じても,ぜんぜんすれ違うばっかりでなにも生産的にはならない。唯一の効能はそうやって怒りを吐き出された方は,自分の中にたまったうっぷんを吐き出すことで,一時的にすっきりできるかもしれないというくらいのことです。

 とはいえ,そもそも定型アスぺ問題はそういうネガティヴな感情がお互いにずっと積み重なりやすい問題だろうと思えるので,定型アスぺ問題に向き合うためには,そこをどうしたらいいのか,ということも避けては通れない問題だなあと,改めて感じます。

 定型アスぺ問題に前向きに向き合うためにも,自分が抱え込んでいる負の感情をどこかで吐き出してみる必要があるのでしょう。当事者グループとかもそういう役割も果たしているのだろうと思います。

 そういえば昔からある「夜中に藁人形に五寸釘を打ち付ける」みたいな話とか,相手に呪いをかけるような話もそういうどうしようもない負の感情が怨念になって,それを発散させるための「工夫」なんでしょう。直接相手にぶつけると大変になるから,周辺でなんとかしようとするわけですね。

 ああ,そうするとあの差別的なコメントもそういう話なんですね。匿名でこっそり五寸釘打って去っていくわけです。

 いい悪いは別として,まあ無理もないことかなあとは思えます。それだけ処理しきれないギリギリの思いを抱えているわけですから。

 負の感情をどこかで吐き出すことは,定型アスぺ問題に取り組むうえでたぶん必要なプロセスの一つなのだろうし,でもああいう差別的なコメントの形でそれをすることは認められないし,前門のオオカミ,後門のトラみたいにむつかしい……

 

« 上から目線を避けること | トップページ | 悩みどころ »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 前門のオオカミ,後門のトラ:

« 上から目線を避けること | トップページ | 悩みどころ »

最近のトラックバック

無料ブログはココログ