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アスペルガーと定型を共に生きる

  • 東山伸夫・カレン・斎藤パンダ: アスペルガーと定型を共に生きる

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2015年4月28日 (火)

愛や共感が恐怖の源

 「自閉症だったわたしへ」は定型アスぺ問題を考える上で基本的な視点を探るには,ほんとに考えさせられることの多い本です。また一部ご紹介です。

 「私自身の場合も,愛や親切や,親愛の情や共感は,いつも最大の恐怖の源だった。それらを感じ,自分にはふさわしくないと思いながらもなんとか人の努力に添おうと頑張っていると,フラストレーションはやがて自分など不適当な人間だという思いに変り,ついには絶望となってしまう。同情も,何にもなりはしない。おとぎ話とは違い,愛は必ず突き返されると思っておいていただきたい。それも,唾をはきかけられて。しかし愛ではなく,いつも心にとめて気遣うことならば大丈夫なのだ。それが,(注:自閉症者が)外へ向かうために,信頼することのできる世界を創り上げるためだという理解に基づいているならば。」(476)

 「長々と書いてきたが,とにかくわたしは,わたしと同じような人たちを助けるために奮闘している人々に向かい,皆さんの努力はむだではない,と言いたかったのだ。間接的,客観的な方法で応えることと,無関心であることは,まったく別のことなのである。」(477)

 パートナーとの関係でいつも突き当たる問題の一つが,共感的にかかわろうとすることを,「そうされるとかえってしんどい」と拒絶されることです。自分が共感してもらえないこともなかなか辛いことではありますが,それでもこちらからは気持ちのつながりを求めて共感的に関わり,そういう形で少しでも彼女のしんどさを軽減できればと思っても,それが逆効果になる。そこがさらに辛いところになります。

 このウィリアムズさんの文章は,まさにその問題を彼女の視点から書いています。この彼女の感じ方,考え方が,アスぺの方たちにどこまで共有されるかはやはり私にはわかりませんが,でもやはりどこか共通する感覚があるのではないかという気はします。

 彼女は愛一般を否定しているのではなさそうです。本の中には彼女が体験した独特の恋愛関係のエピソードもいくつも出てきます(届いたばかりの最新版「毎日が天国」では,まだ読んでいませんが,その後結婚もされているようです)。またこんな表現もあります。

 「まずは,やはり,寛大で忍耐強い本物の愛を,試してほしい。」

 「本物の愛」と「気遣い」や「間接的,客観的な方法で応えること」,そして定型的な「愛」との関係など,私はまだなかなか消化しきれませんけれど,ここを定型の側がどう理解し,受け止めて問題を考えるかは,かなり重要なポイントの一つだろうと思いました。逆に言えば彼女が人を愛するというのはどういうことなのかも。

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コメント

一度、読んだことがあるはずなのに、当時は元夫の事で悩み、日々の生活すらままならない感じでした
本を読み取り、考える力すらなかったんだなと思えます。 パンダさんの記事から そんなに深いことが書いてあったっけ? と記憶にないくらいで どれだけ自分が病んでいたのかがわかります。 一つ覚えているのは 読んでなおさら自分が混乱したことです(笑)
すこし落ち着いて日々を楽しめる今、もう一度読んでみます。 やはり、理解したい、その気持ちは奥底にいつもあります。複雑な気持ちもありますが。
早速、この連休にもう一度読んでみます。ありがとうございます。早

どんぐりさん

 煮詰まった状態になってしまったときには,一旦距離を置いてみることが大事になる,そういうことなのかもしれませんね。実際には距離を置くこと自体がむつかしい状態にもなるのでしょうけれど。

 お読みになって何か感じられることとかありましたら,また教えてください。

>やはり、理解したい、その気持ちは奥底にいつもあります。複雑な気持ちもありますが。

 これはとても心にしみる言葉でした。やっぱりそうなんですよね。

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