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アスペルガーと定型を共に生きる

  • 東山伸夫・カレン・斎藤パンダ: アスペルガーと定型を共に生きる

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2015年2月 5日 (木)

追体験できるやりとり

 AS-Pさんとあすなろさんの掲示板でのやりとり や,ブログでのどんぐりさんとのやりとりなど見ていて,なんだかすごいなあと思ってしまいます。

 ひとつにはAS-Pさんの「説明力」みたいなものがすごい,と感じます。定型(この場合あすなろさんも含む)にもすごく分りやすい形でご自分のことを分析されて,またわかりやすい例を挙げて説明をされる。

 分りやすいってどういうことかというと,多分それを読むと,自分もそのAS-Pさんの体験を追体験できるような感じになることかなと思います。「ああ,そういう体験をすれば,そんなふうに感じたり振る舞ったりしても当然のように感じる」ということかな。

 で,そういう形で「自分も相手になったような感じで追体験をして理解する」というやりかた,これは定型的に言えば「共感的に理解する」ということそのものなんじゃないでしょうか。

 もしそうなら,AS-Pさんは,定型が共感的に理解しやすい形で説明をしてくださっていることになります。そしてあすなろさんやどんぐりさんとのやり取りも,すごく「かみ合ってる」感じがするんです。

 そういうAS-Pさんの説明は,AS-Pさんとして定型に合わせるためにものすごく努力して「定型語に翻訳」してやられていることなのか,それともAS-Pさんにとってもある程度自然な説明の仕方なのか,そこもとても関心があるところです。

 もし努力して翻訳を,ということなら,「定型アスぺでこんなふうに翻訳ができるんだ」という大事な例になるような気がしますし,そうではなくてAS-Pさん自身にも自然な説明なのだとすれば,「こんな風にお互いの体験を自然に共有できるんだ」ということの大事な例になると思うし,どちらにしてもすごいことではないでしょうか。

 なんにせよAS-Pさんは分析したり説明したりすることがものすごく上手な方なのだろうと思うので,全てのアスぺの方と同じようなやりとりが成り立つということにはならないかもしれません。特別な例なのかもしれません。でも少なくとも「アスぺだからそういうことは不可能だ」という話ではないことは確かですよね。

 もしそうなら,そういうAS-Pさんとのやりとりを手掛かりにして,そこからまた一歩,他のアスぺの方とも次のコミュニケーションを進めるための工夫が得られるかもしれません。


 しかし,それにしても定型(この場合あすなろさんも含む)アスぺ間でこんなやりとりができるってすごいなあと思います。そのことでAS-Pさんがアスぺではなく定型になったわけではなくて,アスぺとして生きながら,でも定型との間でそれなりに通じ合えるものを作れ,そしてお互いの理解が深まるということなわけですから。

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コメント

 パンダさん、身に余るお褒めの言葉、恐縮です。

 元来、説明好きで話の長い性分なので、説明が上手、と言われると有頂天になってしまいますが、自分なりに考えてみると、まあからくりみたいなものはあるわけで。

 私は、自分以外のものが何も分からないことについて、抵抗感がないんだと思います。普通は、「あの人何考えてるんだろう」とか、「あの人はどうしてそういうことをするんだろう」というような、自分以外の誰かが起こした言動について、ちょっとは考えますよね。私はそのような時間が、日常生活のなかにほとんどありません。他人のことは、はなから「どうせ何も分からない」と仮定しているような感じなので、私の場合、他人がどれだけ自分にとって理解できない行動をとっても、まず無条件にそれを受け入れた上で「多少は情報を持っている自分自身について考えることで」何とか状況をアジャストしよう、という思考になります。

 具体的に言うと、普通の方が、相手の立場を想像したり考えをめぐらしているあいだ、私は「あの人の行動を『私は』どう受け止めればいいんだろう」とか、「あの人に『私は』どういう態度を示せばいいだろうか」とか、あるいは「あの人にかき乱された『自分の気持ちを』どうやって立て直そうか」といった形の、すべて「私」主語の思考に時間を割いているような感じです。普通なら他人に割くはずのリソースが全部自分に向いているので、さすがに自己分析が普通より多少は上達しているといった副産物があってくれないと、私としても商売あがったり(?)ですから…。

 この辺、以前あすなろさんが以前掲示板に書かれていた「ASDは入力の障害、ADHDは出力の障害」というのがとてもしっくりきます。私はたぶん両方あてはまるんですが、入ってくる情報が狭い分、それほど出力の障害が目立たないだけかもしれません。

 でも本当に、このようなことを文章として形にできるのは、この場があってこそです。そこは感謝してもしきれません。そのうえで、もしそれが誰かの何かのお役に立てるのなら、まさに望外の喜びです。

お邪魔いたします。
先ほどAS-P様とKatz様あすなろ様の掲示板でのやり取り拝見しました。本当にわかり易く文章力がすごいですね。
これも先日読ませてもらった「息子と僕のアスペルガー物語」と合わせて納得二倍になったという感じです。今まで夫側?の説明とかは受けたことがなかったので(単に私が狭い世界に居ただけともいえますが 汗)彼の頑固、頑な態度に私がイラつかないで済みそうです。
 
固まっている態度が理解できないから、質問しただけのつもりが怒りとなって返ってくるし、何故と言葉を続けたら「お前はしつこい」と会話はほぼ不可能。それで怯むおとなしい奥様でなかったので、当然の大ゲンカに発展していました。(過去形です)
長年夫との心の繋がり的なものは諦めていましたが、息子の問題が勃発して息子の問題には親との関係が深く関わっている、と自覚しまして夫と向き合わずして息子の問題は解決しないのではないかと思い新たに取り組んでいます。汗・・・
夫は息子の問題は自分には非はない、助けるつもりもないと言い切っています。

ここで怯む私ではないので、夫の言葉は意味ないのではないかと漠然とは理解していたので、大切なのは息子と夫の言葉を重く受け取らずに今回は済ますことが多いです。

AS-P様の
>これまで苦労して積み上げて、曲がりなりに社会と関わり合いを工夫してもってきた自我が、根底から崩壊する恐怖があるのです。→理解が深まったような気がします。

>これはやはり、定型の側からは、ASをうまくおだててもらい、「入らないスイッチ」は適当に放置してもらって、→私は放置するしか手立てがないかもしれません。

「代りのスイッチ」はその時々で変わるようで、同じように話していても、あれ?この返しで笑ってくれるの?って時もありますし、怒りのスイッチを図らずも押す時もあるようで・・・
私の問題ではない、と気にならなくなってきました。
多分息子の問題が私の中では大きいから、夫の言葉を重く受け取らないようになっただけかもしれませんが・・・

すみません独りごちしていますね、誰かに話してみたかっただけかもしれません。
そしてパンダ様このような掲示板設けてくださって、ありがとうございます。

AS-Pさん

そうですか。分析は基本は自分の対応を探るためにされているんですね!!

そうすると、そこでAS-Pさんが自分で納得できるように作った理解の仕方が、定型が聞いても理解しやすいものになっている、ということになりますよね。つまりこの点ではお互いに理解の仕方が共通していることになりそうです。

というのは定型アスペで色んな感じかたや理解の仕方がびっくりするくらいずれたりするもんですから、もしかすると自分を理解する仕方もとんでもなく違っていて、お互いに全然理解不能みたいなことになる可能性が気になっていたのす。で、ああ、そこはある程度は共通しているんだと分かって、またひとつ手がかりを頂いた気分です。 (^_^)v ……って、この説明がくどすぎて分かりにくかったりするかも(^_^ゞ


yasuさん

「自分の問題ではない」という割り切り方ができるようになることが、定型アスペ問題に向き合うときに、ひとつ大事なポイントになるのかもしれませんね。

普通は定型的な感覚ではそう考えることは相手を切り捨てることで、冷たいことと考えられたりするかも知れませんが、そういうことでは無さそうです。お互いの関係を改善するときにそれが必要になるわけでしょう。その辺り結構微妙な問題もありそうなので、ちょっとゆっくり考えてみたい気もします。

独り言については、この場はある意味皆さん自分が気になることを一人ごちていて、でもその独り言が他の方に刺激になっているように思います。そういうのはいいなあと感じています。「独り言コミュニケーション法」でしょうか (笑) 意外と定型アスペ問題に対処するひとつのポイントかも…

パンダ様 ありがとうございます。
「独り言コミュニケーション法」 面白いですね~
年齢もあり?文章化するのに非常に時間がかかり・・・今日は余裕がなく
また独り言書き込みにまいります~

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