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アスペルガーと定型を共に生きる

  • 東山伸夫・カレン・斎藤パンダ: アスペルガーと定型を共に生きる

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2014年12月25日 (木)

彼女が私を信頼できない理由

 くれも押し詰まってきました。あわただしさが増します。

 パートナーについて,「あなたはあなた,私は私」という姿勢と,逆にものすごくこちらのすることに細かく干渉してきて,なんでこちらに任せてくれないのか,と思ったり,なんだか常に監視されているような気持になったりして息苦しくなり,「あなたは人を信頼することができないのか」と感じさせられたりという,すごく矛盾したように思えるできごとがよくあって,以前はとても混乱していました。

 たとえば,食事は彼女がメインで作ってくれるのですが,私も必要に応じて作りますし,弁当を自分で作ったりもします。あと,片付けとかも。ところが私がやっていると,なんかちょこちょこと来て,見てるんです。そして,細かいことをいろいろ言ってくる。私からすればそんなことどっちでもいいじゃない,とか,逆にそんなの合理的じゃないじゃん,と思えるようなことがほとんどです。あるいはそれは個人の好みの問題でしょう,なんでそこまで干渉するの,とか。

 で,今考えてみたら,「ああ,それいいやり方だね」とか「上手だね」とか「おいしそうだね」とか,なんか褒められることがあるかというと,まったく記憶にありません。ほんとに見事なほど,完璧にありません(T_T)。 常に否定的な目で監視されて,細かく文句を言われ続ける,という気分になって滅入るんですね。「ほんとにあなた性格悪いね!」と感じてしまっていました。

 自分がそれをされている分にはまだ我慢すればいい部分もありますが,子育ての中で子どもにそれをされているように感じる時は,ほんとに困りました。なんでこどもの自主性を大事にしないんだろう,なんでそこまで子どもに干渉するんだろう,ととても危機感を感じてそのことを言うんですが,まったく理解されませんでした。

 今朝はまた親の介護のことで彼女からいろいろ大事な意見ももらったあとで,私がちょっと料理をしていたら,例によって「監視の目」が始まり,「小言」が付いてきました。

 で,ちょっと「イラッ」としながら (笑),でも今回はなんとなく彼女の「不安」の部分に自分の気持ちが向いていったんです。

 彼女のイメージの中では,多分台所は彼女が完璧に把握しておきたい場所です。どこに何がどれだけあって,何がいつごろなくなって,いつごろ補充が必要か。買い置きも計画的にして,必要なものが無くなって困るようなことがないようにしなければいけない。調理器具の使い方も,長持ちするように上手に使うには,こんなふうに扱うべきだ。……

 そうやって彼女のできる限り最善の状態に保っておきたい場所に,他者が入り込んできて,その状態をかき乱すわけです。そこで一体何が起きて,どんなふうに状態が変るのか,かき乱された状態を元に戻すにはどうしたらいいのか,それが心配で仕方なくなり,とにかく「何が起こるのか」を知りたくて見に来る。そして自分の予定と違うことが起こると,「あ,それは困る」と思ってつい口にする。

 それは彼女にとっては別に相手を否定したいわけでも,相手を監視したいわけでも,相手をコントロールしたり管理したりしたいわけでもなくて,ただたんに自分が最善と思える状態を保ちたくて,それが崩されることに不安を感じて,そしてなんとかそれに対処しようとして状況を見,必要最小限のことを要求しているだけなんじゃないか。

 そんなふうに彼女の世界を想像してみました。そうすると,なんとなく他のことについても,彼女の「不思議な」行動の意味が腑に落ちてくる部分がある気がします。彼女にとっては「相手を信頼しているかどうか」という話は全然関係なくて,ただ彼女にとって最善の状態が崩れることを心配し,その「被害」を最小限にし,また回復しようとして,必要最小限のことを相手にお願いしているだけなんですね,きっと。

 ところがそういう,彼女にとってはとても合理的で当たり前の控えめの行動がまた相手の不合理な拒否や怒りを買ってしまい,ほんとにどうしたらいいのか困惑してしまうのではないでしょうか。 

 
 

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コメント

こんにちは。普段は携帯からの閲覧でコメントができない為、初めてのコメントです。

私はこちらのブログにたどり着いた当初は、自分がアスペなのかと疑っていました。
「自分は自分」「他人は他人」という感覚が明確で、共感を何故必要とするのか意味がわからなかった、その他のことについても疑問でいっぱいでした。

こちらの記事を読んで、アスペなのは私ではなく、恐らく母がそうだったのだろうと腑に落ちました。
(私も母も診断を受けていないので憶測の域を出ませんが、どちらか、あるいはどちらもそうかもしれません)

彼女は「逃げられない子供」だった私に、記事と同じ視線と言葉を投げかけました。
私の自尊心はボロボロになり、母子関係は最悪でした。
(発達心理学的に定型同士でも母子関係が悪いと子供が歪みやすくなるそうです)

例えばこんな事も有りました。私がテストで98点を取って、母に褒められたいと思う。
でも彼女の口から賛辞は無く、何故2点マイナスになったか尋問が始まります。
これは単なる1例で、万事が万事この調子でした。褒められた記憶は全くありません。
私の視点から家族を見たとき、そこは地獄だったので高校卒業と同時にさっさと逃げ出しました。

ただ最近、彼女の「行動そのもの」を書き出してみたところ、彼女なりに愛してくれていたことを理解しました。
例えば、テストのマイナス2点を追及したのは「いつも私をより良くしようと頑張っていた」となります。
しゃべるからおかしな事になってしまっていたというか、彼女の行動そのものに母親としておかしな点は無かったんです。

仮に私が彼女と対等な立場であれば、そんなに傷つかないのですが、いかんせん子供だった私にはハードルが高すぎました。
小学校で定型の集団を見た後にアスペ的な母に責められる。
当の私が望もうが望むまいが「母の言動は私にも受け継がれ」そのうち孤立しました。
今でも気を抜くと「母と同じ鋭すぎる表現や口調」になってしまうので、技術として柔らかくなる様に心がけていますが、たまに自分でもゾッとします。
根底にはあの口調が有るのか?って。

私もおしゃべりは苦手です。
なので「行動そのものを見てくれ」と伝える様にはしています。伝わる人には伝わるけど、会話で距離を詰めていくタイプの方とは仲良くなりにくい・・・。
難しいですね。

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