2017年8月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

掲示板最近の話題

フォト

アスペルガーと定型を共に生きる

  • 東山伸夫・カレン・斎藤パンダ: アスペルガーと定型を共に生きる

« 伝わらない思い | トップページ | 憎しみが自分を蝕むという話 »

2014年11月27日 (木)

負の共有?

 話の流れの中で,パートナーが苦しければ私も苦しく,嬉しければ自分も嬉しいという,そういう気持ちなんだと言ったのですが,彼女には「それってまるで宮沢賢治じゃない」とちょっと笑って言われました。

 彼女としては,宮沢賢治の詩などに書かれる世界は,お話の世界でしかないのか,ほんとにリアルにそういうことを考えたり言ったりする人がいると知って,「へえ,そんなことが本当にあるんだ」とある意味驚き,そういう感想になったのだそうです。

 「感激」の押し売りをする気持ちはもちろん全くないのですが,私なりに精いっぱい大事な思いを伝えようとしているときに,その私の思いは完全に置き去りにされる形で面白がられるということについて,やっぱりショックを受けてしまいます。

 そしてそのことを伝えると,こんどは彼女の方がショックを受けて,「自分が何を言ってもあなたを傷つける。やっぱり自分はそういう人間なんだ」と言ってすごく落ち込むんです。落ち込んでほしいわけではないし,罪悪感を感じてほしいわけでもないし,ただ多少なりとも分ってほしいだけなのですが,そうならないむつかしさですね。

 なんなんでしょう。問題を共有して一緒にどうしたらいいのかを考えたいときに,その問題の指摘が最終宣告のように受け止められ,その先がなくなってしまうことのしんどさでしょうか。「じゃあお互いにどうしたらいいんだろう」という話にならないことの辛さですね。問題解決を探ろうとする試みが,まったく逆に彼女を絶望的な気持ちにしてしまうことの耐え難さでしょうか。

 「自分が何を言ってもあなたを傷つける。やっぱり自分はそういう人間なんだ」という気分は,私もまったく同じになります。本当に少しでも幸せになってほしいと思って言ったりしたりすることが,まったく逆の結果になってしまう……。その限りではお互い同じなのかも。

 

« 伝わらない思い | トップページ | 憎しみが自分を蝕むという話 »

コメント

パートナーさんのお話、正直で貴重ですね。
会話をするとき、どんなに感情に頼らず淡々と説明しようと努めても、必ず非言語的なコミュニケーションに頼って推測している部分が多いのかもしれません。

私はコンピューターにまったく疎いのですが、むかーし、HTML言語でいちいち入力しなくてはいけない時代に授業を受けたことがあって、『めんどくさい!!』と思ったことがありました。
いまでもPCに向かって『こんなこといちいち入力しなくても推測して動いてくれないかな~!?』とイライラしてしまうことがあります。
PCにしたら、正しく最後まで入力しないで何言ってやがる!ってとこでしょうが。

大昔のHTMLも、効率抜きでじっくり取り組むと、それが反映されたときになんともいえない達成感があったような。

そんな感覚に近いのかな~?と、勝手に思ってしまいました。

お互いに自分のコミュニケーション法の見直しが必要なんでしょうね。
その前段階の話し合いというのは大切ですね。

あすなろさん

理解の無意識の前提がずれちゃってると、ほんとに難しいです。どこがどうずれているのか、どんな言語で何を入力すれば意図が旨く伝わり、また読み取れるのか、そこがほんとにわずかずつしか見えてきませんから、半歩進むのにすごい時間がかかるんですよね。

その努力に大事な意味を感じられるかどうか。そこがひとつの分かれ目なのでしょう。私は意味を感じますが、彼女の方がさてどうなのか、そこが今は問題かも知れません。何しろその点ではずっと絶望的な思いを積み重ねてきた人なので……。

最近の 記事やコメントから 思うことがあります。 これまで アスペの元パートナーから 言われた言葉 メールの内容、など ひどい! ひどすぎる!見下して、バカにしているし、人の気持ちを踏みにじっている、と思っていました。
しかし もしかしたら 彼はそんなつもりで発した言葉ではなかったのではないだろうか とすら思えたりもしています
普通に受けとれば ひどいと取れる言動ですが、彼からすれば そんなつもりではなかったのに 理解されない という事だったのでは?と 思わされてます。 そして、あきらめたのだろうか…と…
そう 別れる原因となった言葉すらも…。
実は真逆の意味があったのだろうか…とすら…思えて…。
いつだったか 好き という気持ちを 真逆からとらえて考えて だから大切におもってるんだ と証明するような言い方をされて驚いたことがあるのです。
こちらでの アスペに関わる方々の意見や アスペの方の意見から…

いまの最悪の状況も 嘆かずとも もしかしたら ピンチはチャンスなのかもしれないとすら 思えたりしています。嫌われた バカにしていた 振り回すのを楽しんでいるのかとすら思えたりしていましたが

私自身が 彼がとった行動から予想している彼の思いは 私自身を卑下していくような思いにしかなりませんでしたが、もしかしたら 真逆なのではないだろうか? とも思えたりしてます。

私も立場は逆ですが(主人がアスペの傾向があります)、パンダさんのパートナーさんとまったく同じような思いをときどきします。
主人はよく私にものすごく傷つけるような言い方をするので、本人はそのつもりはなくても、やっぱり長く一緒にいるのだし、頭で考えて違うんだと思っても、心では傷ついているのだから、そういうときはなるべく冷静に指摘して、私が傷ついたことを伝えるようにする、と提案しました。そうすると、彼の方も、私にまったくそのつもりがなくても、私の何気ない行動からときどき傷ついていると言います。私にはそのつもりがなくても、やはり「心」の問題だから、傷ついているのは自分も同じとやりかえされました。もし私の立場を「定型」の人に話せば、「それは旦那さんがおかしいよね」ということになるかもしれませんが、家の中では一対一、お互いにまったく同じ立場になるのだから、彼の言い分も私は聞き入れなければ対等ではありません。それでも、彼がいつどんなときに勝手に傷ついてしまうのか、予測するのは本当に難しいことです。それで、常に彼が機嫌を損ねないように、前もってあれこれと私なりに「ご機嫌取り」(悪い意味ではなく)をすることになり、それでもちょっと油断した瞬間に彼の気持ちが逆転してしまい、私の努力が皆無になる・・・というようなことを繰り返していると、本当に絶望的な気持ちになります。彼も同じような気持ちになって、落ち込むことがあります。それでも、どちらか一方が少しでも前向きな気持ちになって相手を励ますことができれば、その落ち込み状態から脱出できることが少しずつわかってきました。前向きな気持ちというのは相対的なもので、二人とも落ち込んでいるとしても、どちらかが自分よりさらに落ち込んでいるとわかると、自然に相手を支えようという気持ちになるようです。そのとき大事なのは、支えられていると気づいて、それをできるだけ早く相手に伝えること。「支えてくれてありがとう」と言うこと。相手が「しゃん」としているのにつけこんでいつまでもだらだらと落ち込んでいると、せっかく励まそうとしている気持ちがなえてしまい、逆に怒りの感情がわいてきます。そんなとき、私はその場から立ち去って、子供の相手などをしに行って、またしばらくしてから励ましの再チャレンジに行くようにしたらうまくいきました。
なんだか複雑なやりとりのようですが、もしかしたら定型同士のカップルにも当てはまることなのかなとも思いました。私たち夫婦も少しずつ、パンダさんの言うように「半歩」ずつ、壊れかかった橋の上を進むように(ときどき橋から落ちてしまうこともありますが)うまくやっていける方法を見出しているように思います。

どんぐりさん

すごい転換ですよね。本当はどうなのか、私には分かりませんけれど、もしかすると全然違った見方が成り立つのかも知れないと思えるようになるって、本当に大きなことだと思います。

アスペ父を持つ娘さんが、あれほどの壮絶な状況に追い込まれてなお、今お父さんへの見方を変えてみようとされていることにも、本当に驚きましたけれど、人間って、実はそれほど大きな柔軟性を状況によっては持てるのかもしれません。

もちろん単に「無理やり」違う見方をさせられるような形になると、かえって傷が深まることもありそうですが、自分から自然にそういう気持になるのであれば、一筋縄ではいかないにせよ、そこには何か希望も感じます。


anonimoさん

何か参考にさせていただけそうです。何かまだ言葉になりませんが、大事なポイントをついた工夫をされているように感じました。

ひとつ最近思うことですが、うちの場合はもしかすると、心配でとか、励ましたくてとか、話の意図をシンプルに伝えつつ話すことに意味があるかも知れません。

小さな小さな積み重ねが、気づいてみれば大きな一歩になったいたとか、そんなことがあれば良いなあと (^_^ゞ

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1449293/58102010

この記事へのトラックバック一覧です: 負の共有?:

« 伝わらない思い | トップページ | 憎しみが自分を蝕むという話 »

最近のトラックバック

無料ブログはココログ