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アスペルガーと定型を共に生きる

  • 東山伸夫・カレン・斎藤パンダ: アスペルガーと定型を共に生きる

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2014年8月 2日 (土)

緊張・興奮の解消の仕方

今朝,ふと思ったことがありました。

 私のパートナーは「あらさがし」をよくします。たとえば長期の出張から帰った時,久しぶりにうちに帰って家族との再会を楽しみにしているのに,彼女は全く嬉しそうな態度を示さず,むしろ迷惑そうな表情をして,その第一声はまず何かの文句から始まるんです。

 朝は彼女の方が先に起きていることが多いんですが,私が起きだしていって挨拶をしようとしても,むすっとして(と見える)掃除を続けていたり(本人は挨拶をしたといいますが),もう少し機嫌がいい(と見える)ときは,私の起き抜けの姿を見て,シャツがどうだの髪の毛がどうだの,なんだかケチをつけるんですね。

 たぶん定型の一般的な感覚では,たとえ気分がよくないときでも,まずは気持ちのいいやりとりから始めたい,と思うことが多いだろうと思えます。もちろんほんとに深刻に気分が悪かったり,余裕がないときにはそうもいきませんけれど,逆に言えば相手がしょっぱなからそういうマイナスの態度をしているときには,相手の状態がよほど悪いか,あるいは自分に対して激しい嫌悪感を抱いたりしていることの表明かと感じてしまいます。つまり,相当きつい「警告」と感じてしまう。

 私はそういう自分の感覚を当たり前のこととして思っていましたから,彼女のような「あらあさがし」が繰り返される状態は大変にきついものでした。明らかに自分は嫌われ,拒絶されていると感じたのです。その「あらさがし」の中には臭いなどに関することもしばしばあって,暑い日に汗をかいて帰ってきたりすれば,まずは汗臭さの指摘から始まったりします(うーん,おじさん! (-。-;)ゝ )。そういう「生理的なこと」について繰り返し「文句」を言われるのは,もう「生理的に嫌われている」と感じたりしてしまうわけです。なんか存在自体を否定されているような気分にもなります。

 その後定型アスぺ問題に気づいてから,だんだんとそういう私自身の「感じ方」が,彼女には通用しない可能性を考えずにはおられなくなっていきました。それで,「これは嫌悪されているんじゃなくて,素直に感じたことを言われているだけなんだ」と思い直すようにしました。

 そういえば以前はよくこんなことがありました。一緒に出掛けた時など,たとえばショッピングセンターで一休みしようと,「○○でも食べない?」とかいうと,ほぼ例外なく,その食べ物などについて,文句が始まります。それで私はすごくケチをつけられたような気持になるわけですが,それなのに,結局一緒に食べることになると,結構おいしそうに食べてたりするんです。それを見ると心の狭い私は「なんだよ。あれだけケチをつけていたのに!」とか腹が立って,時々ちょっと指摘するんですが,彼女は全然気にしませんでした。「何が問題なの?」という印象でした。

 そういう例も併せて考えてみると,やっぱり単に「素直に感じたこと」を言っているだけではないんでしょうね。そうじゃなくて,予定になかった,あるいは今までとは違った新しい事態がやってくると,まずは「今の状態を維持したい」という気持ちになるんじゃないでしょうか。

 長期の出張から帰ってきたときに,私からするとショッキングなそういう「拒絶的な態度」をまず彼女から示されたわけですが,久しぶりにかえって再開を喜びたい私は,「もう自分はここまで嫌われているのか」と感じずにはおれなかったわけです。けれども,子どもも大きくなって,しばらく外にいて帰ってきたりすると,やっぱりその直前から彼女がなんだか緊張状態になっていることに気づいたんです。これも「新しい事態を目の前に,軽いパニックになっている」と思うとわかりやすいことです。

 じゃあそういうことは,定型とは全く違うんだろうかと考えてみると,そうとも言えないような気もします。なぜなら,たとえば私がしばらくぶりに家に帰るときも,なにか「期待に胸が躍る」とまでは言わなくても,ちょっとした興奮状態になります。通常とは違う気持ちの状態になるんですね。ですからそれもまた一種の緊張状態と言えなくもないでしょう。

 ただ,その緊張状態から出発して定型(私?)の場合は相手(特に親しい場合)との交流を深める,という方向に向かう傾向があると思うんです。そしてその交流の中で「安らぎ」を得る。それに対してパートナーの場合は緊張状態を不快に感じて,それを解決する手段として,相手から距離をとる,という方向に進むのではないでしょうか。

 そうだとすれば,「緊張状態に出会って,それを解決しようとする」というところではどちらも同じわけですよね。でもその解決の仕方が正反対になる。ここでも「同じだけど違う」というような見方ができるかもしれません。

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コメント

おひさしぶりです、かずきです。

以前の記事の、「なにそれ?だからなに?」を表現していいのかと言うショックと共に
ちょっと立ち直れずに居た最近でした。(苦笑)


奥様の気持ちがすごく分かる気がした今回の記事でした。
咀嚼に時間がかかってしまいましたが。。。


長期出張、私の夫の場合はありませんが、
もしそうだと想定すると、私も文句から始まるような気がします。

もちろん、それでは友好的な人間関係を築きにくいという事は理解しているので
口から出さないかもしれませんが、思うと思います。

私の場合は毎日でもそうですが
「決まった時間に決まった事が起こらない」「いつも通りじゃない事が起こる」だけで、戸惑いますから
まず、居ない生活に慣れるために時間が必要ですし、
長期出張といっても単身赴任などの年単位にならない限り
「居ない生活に慣れた頃、居る生活にもどる」という事が起こって居るのかな、と考えました。
そうだとしたら、私も同じように何かしら変化に対する抵抗を試みてしまうかなー、と思います。
帰ってきて欲しくないわけではないんですけどね。
むしろ帰ってきて欲しいんですけどね。

また、朝のやり取りも、「人と関わるモード」というのをOFFしてしまうと、
私の場合もそうなる気がしました。

寝ているときは完全に一人な世界なわけですし、
起き抜けから「他人(と関わる)モード」を展開するのは厳しいものがありますので、
私の寝起きは時間がかかります。PC立ち上げに時間がかかる感じです。
ましてや、先に起きて過ごしていた一人の時間を唐突に終わらせられる(
立場的に)とすると
ちょっと抵抗したくなります。
私は同居なので、部屋を出たら即「他人モード」にしなくてはいけなくて
その為の起動時間が長く必要で、誰よりも遅く起きるダメ妻&母です。(苦笑

一度「他人モード」を起動してしまえば、その後一人の時間がない限り、
持続させているので暴言も吐かない様に出来ていると思いますが
OFFな時に人と接してしまうと、どうでしょうね。

なので、「変化を前に軽いパニックになっている」という解釈は当たっているような気がします。
もうちょっと付け加えると「変化に対して抵抗を試みてる」
そして「抵抗をしながら(変化に対応するよう)心の整理をつけている」
といった所でしょうか。


距離をとる、のかどうかと言うのはちょっと分かりませんが、
新しい事態に対応するときに、前向きなのか後ろ向きなのか、は
大きく違う部分かもしれません。
でも、定型でも大きすぎる緊張は、不快に思いませんか?


それを出力するかしないかの違いで、誰でも変化に対する抵抗は抱えているものだと思っていました。

だから誰かに何か変化をお願いしなきゃいけないときは、経緯などをきちんと説明して
気持ちの整理をつけるところまでフォローするのが当たり前だと思っていました。
そして周りの人はそういった親切心が無いのだと。
それが回りくどい説明になっていたんでしょうか…。

あと、交流の中で「安らぎ」を求める所は、定型らしい部分だなぁ、と感じました。

パンダさんの記事で、カルチャーショックを受けたような感じになっていて
前半は「うんうん」と読めたのが、後半「???」になってしまい
理解に時間がかかりました。
夫にも読んでもらって、解説してもらって、遅くなりましたがやっと理解が進みました。

かずきさん

 やっぱりパートナーと共通するところがまたあるんですね~。

>私の寝起きは時間がかかります。PC立ち上げに時間がかかる感じです。

 このたとえがなんだかすごくわかりやすく感じました。
 そして

>「変化に対して抵抗を試みてる」そして「抵抗をしながら(変化に対応するよう)心の整理をつけている」

 やっぱりこの感覚がポイントなんだなあと改めて理解が深まったかも。
 これから何か疑問が起こったら,この視点をすぐに思い出してみようと思います。

>気持ちの整理をつけるところまでフォローするのが当たり前だと思っていました。そして周りの人はそういった親切心が無いのだと。

 これも私は言われてみないと,そういうことがあるということは全く想像もしませんでした。なるほど!というか,ある意味面白いなあとも思えます。新鮮というか。

>パンダさんの記事で、カルチャーショックを受けたような感じになっていて前半は「うんうん」と読めたのが、後半「???」になってしまい理解に時間がかかりました。

 なんか,落ち込まれたということで,ちょっと申し訳ない気持ちになりました。
 とはいえ,どういうことでアスぺの方が落ち込まれやすいのかと言うことを
 やっぱり私はなかなかあらかじめは理解できないんですよね。
 ただ,

>夫にも読んでもらって、解説してもらって、遅くなりましたがやっと理解が進みました。

 というところは,逆にちょっとうれしい気持ちになりました。
 というのは,このブログがきっかけになってかずきさんと夫さんという
 アスぺ定型間のひとつのコミュニケーションが生まれたからです。
 そんな形でこのブログがきっかけの一つになって
 定型アスぺ間が理解しあう試みが少しずつでも増えていければ
 ほんとにすばらしいと思います。

 またもしよろしければ,そのうちに,
 どんな部分が分かりにくくて,どんなふうに説明されて
 分ってきたかを教えて下さい。

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