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アスペルガーと定型を共に生きる

  • 東山伸夫・カレン・斎藤パンダ: アスペルガーと定型を共に生きる

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2014年7月26日 (土)

進むことも引くこともできない

 この記事は前の記事「抱きしめるVS拘束する」の続きになります。

 「抱きしめられる」ことは基本的には「心地よくない」のだとすれば,じゃあアスぺの人はなんで結婚なんかするんだろうか?という疑問も定型には生まれると思います。で,ここがふたつめのことになるんですが,パートナーがこんなことを言うんですね。

 彼女は子どものころ,親から離れられない時期が長く続いたんだそうです。お母さんのあとをついて回る「後追い」みたいな話は,定型の子どもでも多かれ少なかれあると思いますが,それがすごく長く続いたらしい。彼女の話では「写真を撮る距離に離れられずに,写真が撮れずに親が困った」らしいです。つまり,子どもの写真をとってやろうと親が子どもから離れる,それがだめだったというのです。

 ある意味,そこまで求められれば,定型的な感覚では「抱きしめる」ことは自然な流れの一つでしょう。ところが,彼女の言うには,「でも抱きしめられるのはいやだった」というわけです。

 その関係を彼女はこんな風に表現しました。

 「物理的には近くにいたいんだけど,抱かれるのはいやだ」

 ですから,「近くにいること」は大事だし,そういう人は自分にとっては特別な人なわけだし,それが「特別な関係」なのです。ところがその関係の先に拘束しあう,「抱きしめあう」関係は入ってこない。

 これは定型からすれば混乱します。「こんなに求められているのなら,抱きしめあうのは当然」と思うと,そこは距離を取られる。ものすごい葛藤状態になります。進むことも引くこともできない,すごい矛盾した状態に置かれ続けることになるからです。

 「適切な距離の取り方が,ものすごく違うんだね」と私が言うと,この言い方には彼女も納得する部分があったようでした。

 定型アスぺのずれの大きなポイントの一つとして,この「適切な距離のズレ」からくる,「お互いにどう距離をとっていいかわからず,進みも引きもできずにしんどい状態がずっと続く」ということがあるのではないかと思うと,結構いろんなことについて,わかってきた感覚が生まれました。

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