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アスペルガーと定型を共に生きる

  • 東山伸夫・カレン・斎藤パンダ: アスペルガーと定型を共に生きる

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2014年4月30日 (水)

何回同じ事聞くの?

 私がパートナーの考え方とか感じ方を理解したくて「こういうことなの?」と質問すると,しばしば「何回おんなじこと聞くの?」とちょっとあきれたように(と聞こえる)言われます。

 それは実際に私が同じ事をよくわからなくて何度も聞き返しているのかもしれませんし,もうひとつの可能性としては,私としてはいろいろ違うことを聞いているつもりなんだけど,彼女にとってはそれはどれも同じ事で,だから何度も聞かれるように感じるからかもしれませんし,あるいはその両方かもしれません。

 なんにしてもパートナーの答えは一回聞いただけではなかなか頭に入ってこないものが結構あるんでしょうね。かなり発想のパターンが違うので,ピンと来なくて,何度も似たようなことを聞くことになってしまうのだろうと思います。パートナーにはそういうわけで,それだけ定型には理解が難しいということだから,まあ勘弁して頂戴と言いました (^ ^;)ゞ

 とはいえ,そんなふうにしつこく聞いている内に,ふと「あ,もしかしてこういう感じなんだろうか?」となんとなく分かってくるように思えることがあります。で,「こう言うときはこういう理由でこう感じる(考える)んだよね?」と尋ねてみて,「また同じ事聞いている」と言われながらも,それを肯定されることもぼちぼち出てきているんです。

 それで昨日も感じたんですが,彼女の方から「定型ってこうでしょう?アスペはこうだけど」みたいなことを言われたときに,「うん,そうだな」とそのまま思えたり,「たしかにアスペの人から見るとそう見えるんだろうな」と思えたりすることが結構増えてきたんですね。そういうわけで「随分理解が共有されてきたように感じる」とか言うと,「共有」については彼女は大体懐疑的ですけど (^o^),ま,それも含めていかにも定型アスペの「共有」の仕方の気がします。

 あと,そうやって話を出来た後は,私の中ではいろいろ整理される感じがして,ちょっと元気になったりするんですが,そのことを話すと,彼女の方は「話し終えると疲れてぐったりする」とか言うことが多かったりします。このへんは「今は未だそうだ」ということなのか,これからもずっとそうでありつづけてしまうのか,出来ればなんかの工夫でお互いにとって「話してすっきりした」となりたいですね。

 

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コメント

パンダさんへ

ASの人は、定型から言動の意味や意図や気持ちというものを聞かれると、定型が納得に行き着く頃には「考えさせられ、答えさせられた」疲労感や苦痛感があるように見えます。

たまにASの人からの質問は、終わりの見えない討論に感じることがありました。
答えても答えても、言葉尻や表現のひとつに反応され、次々に質問が生まれるというような。

会話や対話で、納得や落ち着きや安心や喜びを得ようとする定型タイプと、
自分の意図や気持ちが、自分の出す言葉とマッチしてないことを気づいていない(こともある)ASタイプの人とでは、次第に言葉のコミュニケーションへの期待度はセーブしてしまうのですが、
まぁ・・・それを相手に求め続けることが、愛情や友情ですから(定型タイプは)、そこんところがASの方に理解されると良いなぁと思います。


トマトさん

>たまにASの人からの質問は、終わりの見えない討論に感じることがありました。答えても答えても、言葉尻や表現のひとつに反応され、次々に質問が生まれるというような。

 ああ,そうなんですね。確かにパートナーからもほんとに「言葉尻」や「表現」について,「なんでそんなことにこだわるの?」と感じるような質問が続いて私の方が「疲れた」という感じになることもあります。

 そういうところも結局「お互い様」ということになるのかもしれません。理解の仕方が違うと,相手の人には「言うまでもないこと」で「こだわる必要もないこと」が,どうしても不思議に感じられたり,違和感を感じられたりする。

>ASタイプの人とでは、次第に言葉のコミュニケーションへの期待度はセーブしてしまうのですが、まぁ・・・それを相手に求め続けることが、愛情や友情ですから

 昔,カナータイプの自閉の子たちと付き合いがあったとき,自閉の子のお母さんたちが「子どもととの関わり方が下手で,一緒に遊んであげたりすることが足りない」というような形で「子どもが自閉になったのはお母さん関わり方が悪いから」みたいな責められ方をしたことがある,という話を聞いたことがあります。

 でもほんとうは多くの場合,お母さんは普通に「コミュニケーションへの期待」を持っていたのが,子どもの方があまりそれに反応しないか,むしろ嫌がるので,それに応じてあまり関わらないように(コミュニケーションに期待しないように)変わって行かれるんだと思うんです。つまり原因と結果が全然逆。

 同じ事が定型アスペのコミュニケーションの中でも起こる訳なんですね?なるほど。

 定型アスペではコミュニケーションのスタイルも,期待する内容も,そしてコミュニケーションに対する期待もだいぶズレがあるみたいですから,そのズレで苦労するカップルにとっては,そういうコミュニケーションへの期待自体を調整していく必要がある,というふうに言うことも出来る訳かも。

 トマトさんが何度か言われていた「諦め」の問題がそこに絡んできているわけですね。

 なんかちょっと自分の中で整理されるものがありました。

こちらにも、コメントしてしまいますが・・すみません。

この内容も思い当ります。
夫にも、「また言ってるの?」と言われたり
息子にも、「またその話?」と言われたりします。

夫とは、私が勉強したカウンセリングの内容を話したりしているので、
「ああそういうのは、聞いたら、うん、って頷いてればいいんでしょ。」とか言われて
初めは、なんて馬鹿にしてるんだろう~って腹が立ったりしたのですケド
悪気ないな、ってことが分かって来て、
そういう反応か、って内心、笑っちゃって楽しんだりしてます。
こちらがこう言うと、次はどう返ってくるんだろう?って、それが自分の想像することとは、ほんとに違うので
逆に楽しみだったりするのです。

で、なるほどねぇ~って、その違う見方、感じ方を面白いと思ったりします。

「話ばかりをするのは、疲れる」というのも、言われますけど、
「あら、ごめんね。そりゃお疲れさま~~」と笑って聞いてたりします。
話してスッキリするタイプと、会話ばかりでは、疲れるタイプの人間もいるということかなと思ってます。

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