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アスペルガーと定型を共に生きる

  • 東山伸夫・カレン・斎藤パンダ: アスペルガーと定型を共に生きる

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2014年3月 3日 (月)

虐め体験と感情理解

 多分そういう経験を持たれるアスペの方は少なくないのではないかと想像しますが、私のパートナーも、子どもの頃にずっといじめの対象となっていて、そこから逃れるすべを模索することが彼女にとってはとても大事な「生きる技術」になっています。

 前にも少しご紹介しましたが、そのことに関して印象的なことがあります。小学生の時、パートナーは虐められていることになかなか気がつけなかったというのです。なぜかというと、相手の人が「笑顔で」いじめてくるからだそうです。ただ、実際はいじめで傷つくのは傷つくわけですし、事態の意味がよくわからないまま、かなり時間がたってからようやく「あれはいじめなんだ」と気がつくというのです。

 そのことを前提に、「感情理解」ということについて、アスペの方がこんなふになる傾向があるのではないか、と想像したことがあります。

 定型の場合は、表情と思っていることが違うことがよくあります。それは年齢が上になればなるほど、「本心を隠してやりとりする」ことが重要な社会的なテクニックになったりするからです。それには「相手をだます」というマイナスの意味もありますし、「相手を傷つけないようにおだやかに調整する」というプラスの意味もあり、それはその時々で異なるでしょう。そのどちらなのかは定型も経験的に推理して判断するわけですし、その推理が外れることもしばしばあります。

 でも、たとえばパートナーはそこで「本心」と「表情」の区別ができなかったのですね。そうすると、彼女にとっては「表情」というのは、全くあてにならないもの、ということになります。その「表情」をそもまま信じることで、結果としては大きく裏切られることはいくらでもあり、「表情に頼る」ということはできないことになります。

 だとすれば、もともとが「感情の遣り取り」については定型に比べてそれほど積極的ではないところに、そもそも表情が全くあてにならない、という現実を突きつけ続けられることで、ますますそういう「感情の遣り取り」には意味を感じられなくなるのではないでしょうか。

 社会の中ではそれでも「表情のやりとり」を求められますから、生きていくためにはそれは「テクニック」として身につけざるを得ない。でもそれはアスペの方にとっては非常にしらじらしい、嘘の世界として感じられるのではないでしょうか。だから大事な家族との関係では、そういう「偽物の気の遣い方」はしたくないと思う。

 そう考えると、今まで表面的には「こういうことをアスペの人は強調する」ことまでは理解できていたことが、もう一歩踏み込んで「ああ、なるほど、そんな感覚なのかも」と私には感じられるようになります。もちろん私の思いこみに過ぎないかもしれません。

 

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コメント

はじめまして!
私には極めてアスペルガーの疑いが濃い彼氏がいます。
付き合って半年ですが、ほんとに毎日といっていいほど振り回されっぱなしで、このブログに行きつきました。
彼を理解しようと努力していますが、話し合いを拒否し、それを無意味な無駄なものだといいます。
彼の独特の言い回し、距離感で傷ついて正直とても疲れてしまっています。
彼曰く、冬はうつ症状になるようで、会うのも連絡もめんどくさくなるようです。
こちらのブログを読ませていただき、何かアスペルガーの共通点というような、手がかりみたいなものを見つけた気がします。
私は最初、彼が私のことを好きじゃないから、わざと嫌なことをいったり、連絡をしなかったりするのだとおもっていましたが、何度か別れるような趣旨を伝えると、その度に必死になって関係を維持してほしいといってきます。
また、それでも関係を断ち切れずにいるのは、彼の独特の魅力、存在感なのでしょうか。とにかく今までに出会ったことのない安心感、魅力が彼にはあるのだと思います。
またこちらで勉強させていただき、関係をよりよいものにしていきたいとおもいます。

かよさん

 はじめまして。どうぞよろしくお願いします。

 コミュニケーションの問題は、色んな形があるでしょうから、
 かよさんの彼氏の方については私にはもちろんわかりませんけれど、
 いずれにせよ、このブログも何かお役に立つことがあればいいですね。
 コメントにもいろんな体験をお寄せいただいていますので、
 是非参考にして下さい。

 またいろいろ教えていただけることなどありましたらよろしくお願いします。

 あまり思い詰めて無理をなさらないで済む関係になるといいですね。

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