2017年12月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

掲示板最近の話題

フォト

アスペルガーと定型を共に生きる

  • 東山伸夫・カレン・斎藤パンダ: アスペルガーと定型を共に生きる

« 逆カサンドラ症候群? | トップページ | 信頼ということのズレ »

2013年10月 1日 (火)

一緒にいることの重さ

 今日も勝手な定型人間の想像の議論ですが、もしアスペの方達が「人に頼ることはできない」という感覚を、小さいときから身に染みて育ててこられたとすると、それは本当に大変なことだろうと思ってしまいます。

 私のパートナーは、もしパンダが求めるものを彼女が与えられなくて、そのことに耐え難いのであれば、自分は身をひく、というようなことを何度か言ってきました。その言い方は彼女なりの思い遣りとも言えるでしょうし、でも少し見方を変えると、「彼女にとって私はその程度の存在なのか」という風にも感じられてしまったわけです。ところが実際には前に書いたように、だんだんと彼女は彼女なりのありかたで、本当に私を必要としてくれていると今は感じられるようになってきました。

 ということは、彼女のそのことばは、ある意味でものすごい覚悟のことばということになりますよね。どういうのか、自分は常に一人で生きていくことを運命づけられている、というか、そんな「覚悟」が身体の芯にまでしみ通っているのではないかと感じるのです。

 昔、彼女と初めてご両親の所にご挨拶に行ったとき、親との間にとても強い葛藤を抱えていた彼女はあとから言いました。「初めて自分の横にいてくれる人ができたと感じた」という意味のことを。それから彼女が本を読んでいるとき、そばに行ってのぞき込んでいたら、「今まで自分が本を読んでいるとき他の人がいると、本が読めなくなったのに、パンダが横でのぞき込んでいても平気なのが不思議」ということも言っていました。

 アスペの方が時々「一緒に居ること自体がとても大きなこと」と言われるのを聞きますが、そのことばの重さを、定型の側の、少なくとも私はほんとに理解することが出来ませんでした。「なんだ、たったそれだけの意味でしかないんだ」と思ってしまう。でも、子どもの頃から本当に徹底して「孤独であること」と共に生きてきた人が、そのことばを言うということなのだと考えてみると、そのことばの重さは並大抵のことではないのかもしれないと、今少し感じられるようになってきています。そしてそのことをずっと感じられなかったことについて、彼女に対してほんとうに申し訳ない気持ちも抱きます。

 「アスペルガーと定型を共に生きる」の本の冒頭に、離婚を巡って伸夫さんとカレンさんの間にやりとりされた手紙を載せさせていただきました。苦しい思いあふれるカレンさんの手紙に対して、伸夫さんの手紙はある意味本当にたんたんとしていて、事務的といってもいいような感じでありながら、でもその中では離婚後のカレンさんに対して、自分がどのように経済的に援助していけるのかを具体的に提案されているのです。

 それは私の素朴な感覚からすればとても不思議なことでした。離婚になれば、もう関係はそこでおしまいの筈だと思っているからです。だからあれほど大変な葛藤と対立の後で、別れた後も相手を心配し続けるとか、さらには死ぬまでの経済的な援助まで当たり前のように申し出る、ということはとても考えにくい。それって、別れることになってないじゃない、と感じてしまったのです。

 でも、ようやく今、その伸夫さんの考え方も、少しずつわかってきたような気がします。私のパートナーの感覚と、とてもよく似ているように思えるのです。

 「お互い様」ということはもちろんですけれども、でもそういう彼女の気持ちを理解できなかったことで、私が彼女を傷つけてきたことも間違いないことです。その報いなんでしょうね。今では彼女が本を読んでいるときにのぞき込むと怒られてしまいます (^ ^;)ゞ

 そういう自分の力のなさを、彼女に心から謝りたい気持ちが今はあります。もちろん私にはそうしかできなかった、それが精一杯だったとはいえるかもしれませんが、そのこととはなんか別のこととして、謝りたい気持ちになるんですね。とはいえ、そのことを伝えてもまた「それで、私に何て答えて欲しいわけ?」とか言われたらまたショックだなあ……

« 逆カサンドラ症候群? | トップページ | 信頼ということのズレ »

コメント

diamondパンダ さま

アスペルガールです。

良い話ですね。(´;ω;`)ウウ・・・

---以下引用----------------------------

>謝りたい気持ちになるんですね。
>とはいえ、そのことを伝えてもまた「それで、私に何て答えて欲しいわけ?」
>とか言われたらまたショックだなあ……

---------------------------------------

傍から見てると、ただの、ツンデレの彼女にみえますね。
これが、逆カサンドラの分かってもらえなさとなるのですかもしれません。

アスペルガールさん

>良い話ですね。(´;ω;`)ウウ・・・

 あ、そうでした? (^ ^;)ゞ
 なんか、私なりにいろいろ想像してのことなんですけど、
 的外れでないとすればそれは嬉しいです。

>傍から見てると、ただの、ツンデレの彼女にみえますね。

 うーん、ツンはあるけど、デレがないかも (^o^)

diamondパンダ さま

>うーん、ツンはあるけど、デレがないかも (^o^)

確かにconfident

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1449293/53454126

この記事へのトラックバック一覧です: 一緒にいることの重さ:

« 逆カサンドラ症候群? | トップページ | 信頼ということのズレ »

最近のトラックバック

無料ブログはココログ