2017年8月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

掲示板最近の話題

フォト

アスペルガーと定型を共に生きる

  • 東山伸夫・カレン・斎藤パンダ: アスペルガーと定型を共に生きる

« 寂しい?心配? | トップページ | 地雷 »

2013年3月21日 (木)

感情とふるまい

 またまた玄さんのコメントが刺激的で、自分の理解を整理する手がかりをいくつもいただける感じがしています。今回は特に最近感じている「感情の意味」について玄さんの書かれたことを引用しながら少し書いてみたいと思います。

 まずは『相手の感情への感想なんて持てないので、感情を表さないで欲しい。こっちは、自分の本音の感情さえも認識していないだから、どう思うかなんて聞かないで欲しい。(僕の個人的な心情です) 』

 ここに書かれていること、私のパートナーもよく似たことを話すんです。特に「自分の本音の感情さえも認識していない」という話はときどき聞きます。ずっとわからないということではなくて、気がつくのにすごく時間がかかる、とか、場合によっては気づかないままずっと過ぎてしまうこともある、ということのようです。

 最初はそう言われても私の方はよく理解ができず、「感情がないという意味なんだろうか?」とか「感情はあるのに、抑圧して気づかないようにしているんだろうか」とかいろいろ考えました。でも本当はそうではないんですよね。アスペの方たちも感情の世界はしっかりある。そのことは玄さんの次の言葉にもよく表現されているように思います。

 『それと付け加えるなら、ASは感情の高ぶりが発生すると、そこから抜けられなくなる。それに怖れを感じているという部分があるかもしれません。だから、日常の精神レベルを保つために意識的に習慣としてウェットになることを避ける傾向がありえます。理解しにくいかもしれませんが、感情を口に出さない、感情に行動を左右されない「武士」なんです。』

 この玄さんの言葉を読んで私が考えたことは、感情の役割が定型の場合とアスペの方の場合でだいぶん異なるのではないかということです。定型も感情が高まることはいろんな場合にあるわけですが、そのときに玄さんが書かれているような「感情を口に出さない」「感情に行動を左右されない」という対応をすることもありますが、それ以上に定型にとって効果があるのが、他人に自分の気持ちを話したり、相手と「感情のやりとりをする」ことなのだと思うのです。玄さんが次のように書かれているのもそういう意味になるのではないでしょうか。 

『定型は「他人の言動→自分の感情→自分の言動→他人の感情→他人の言動(最初に戻る)」というサイクルがあると信じているんですね。そのサイクルに乗らないから、怒られるという気がします。 このサイクル案の矢印全部を、僕は信用していないのだと今、分かりました。』

 玄さんは「定型は……サイクルがあると信じているんですね」と書かれていますが、定型の場合、実際にそのサイクルを使うことで、お互いの感情を調整していて、それで大体の場合は問題を解決しているので、そのサイクルを「信じられる」のです。玄さんや、多分私のパートナーなどもそこが信じられないのは、感情の働き方や理解の仕方が定型とは何か異なるので、お互いに感情をやりとりして問題を解決するというやりかたは現実的でなくて、むしろ感情を関わらせないで、理性的な行動で問題を解決しようとされるのではないでしょうか。

ASが結婚してからの関係をどう感じるかという所。その状態が続くことを期待して生活するわけですが、それが当たり前と思っているわけでない(感謝しているということです)ということと、むしろ不安感は常にそばにあるということです。感謝したり不安がったりの表現が無いだけです。』

 という風に書かれていることも、上のように考えると少し理解しやすくなるような気がします。

 コメントの欄にも少し書きましたが、定型は感情を他人とやりとりすることで、お互いの関係を近づけたり離したり、調整していきます。ですから、相手の感情を理解することや自分の感情を伝えることがとても大事なことで、それがうまくいかなくなると、不安になるんですね。そして自分が予想したり期待したりした表現が相手の人から出てこないと混乱し、自分が何か相手の人に悪いことをしたのかと心配したり、相手の人が自分にマイナスの感情を持っているのではないかと考えたりしてしまうのです。

 アスペの方はそれに対して、(私には理由はよく分かりませんが)相手の感情を読み取ることや自分の感情を理解することが苦手なのか、あるいは定型とは異なる理解の仕方をされるので、人との関係を調整するときに別の方法を模索され続けている。それは大勢の定型の中で孤立した努力になりやすいですから、とても苦労の多い、辛い作業になるのではないでしょうか。

 そうやって感情という問題にどう対応するか、についてとても異なるやりかたで人間関係を作り上げてきたアスペと定型が、お互いにその違いに気づかずに「自分のやり方が普通なのだろう」と思ってカップルとして生活し始め、お互いに相手の行動の意味が分からずに混乱した状態になっていくのだと思えます。
 

 

« 寂しい?心配? | トップページ | 地雷 »

コメント

パンダさんのコメントへ↓

>それ以上に定型にとって効果があるのが、他人に自分の気持ちを話したり、相手と「感情のやりとりをする」こと

ストレスがたまった時は・・?
・男性→ふて寝
・女性→おしゃべり

どこかで聞いたようなパターンですねw

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1449293/50875422

この記事へのトラックバック一覧です: 感情とふるまい:

« 寂しい?心配? | トップページ | 地雷 »

最近のトラックバック

無料ブログはココログ