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アスペルガーと定型を共に生きる

  • 東山伸夫・カレン・斎藤パンダ: アスペルガーと定型を共に生きる

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2013年3月27日 (水)

ひとりごと

 私のパートナーが苦手な会話に、井戸端会議のように話の目的や筋が「論理的」にはっきりしていないようなものがあります。そのことは本などを見てみても、他のアスペの方たちにもかなり共通したことのようですね。

 じゃあ、井戸端会議をしている側は「何のために何を話しているの?」と改めて聞かれても、それは会議のようにテーマが明確なわけではないし、なんとなく会話を楽しんでいる、という感じですから、答えに困るのではないでしょうか?なんとなく誰かが思い出した気になる話、面白い話、うわさ話などを語り出して、それをきっかけにまた誰かが思い出したり気づいたことを話していく。話はとりとめもなく続いていって、それで満足するような会話なのですし。

 話しているときにはそんなこと全然意識していませんけれど、あえて理屈を付けるとすれば、「そのときに直接役に立つような話ではなくて、そこにいる人たちが<自分たちの生きている世間>について、いろいろ情報交換をして、お互いに理解を深めたり、お互いの理解をすりあわせたり、<自分たち>が共有する情報を増やしていく」ことに井戸端会議の意味があるんだろうと思います。

 そうやって情報を共有している<自分たち>という仲間が作られていくわけですし、そのことがベースになって次の<集団行動>がやりやすくなったりもする。だからもしそこでかなり大事な「うわさ話」が出てきてみんなで熱心に話されたりしているときに、後からその場のひとからはなんとなく<あの人は私たちの仲間じゃないな>と思われている人がやってきたりしたときには、急に話題が変わってしまうことも起こります。「この話を共有しているのは<自分たち>だけで、あなたはよそ者よ」ということを、暗黙のうちにみんなで確認しているわけでしょう。

 だから「何でも話せる友だち」というのは、とても大事だし、それだけお互いのつながりが強いことにもなります。

 というようなことを考えていて、ふと気がついたことがあります。私は時々なんとなくパートナーと話をしたくなって、なんとなく話しかけることがありますが、そういうときによく彼女から「だからなんだっていうの?」と聞かれます。「今日はいいお天気だね!」と言うと、「そんなこと見ればわかるじゃない」と答えられるのもそういうやりとりのひとつですが、あれも別に「天気」それ自体が問題というわけじゃなくて、「ああ、きもちがいいなあ」という自分の気分とか精神状態を相手の人に伝えているわけだし、それに対する答えを聞いて、相手の人がどんな気分でいるのかを結果として知ることもできる、ということになるんだと思いますが、そうやって自分の状態を相手に伝える、というやり方はパートナーにとっては意味のないことに感じられるようです。もし本当に必要ならストレートに「今日は気分がいい」ということを伝えればいい、ということなんだろうなと思います。

 この「直接はっきりした目的があって話をする」のではなくて、話す本人も「何となく話したい」という気分が相手に受け取ってもらいにくい、というのは多分定型の側がアスペのパートナーに対して感じやすいことの一つではないかと思います。そうすると、「何でも話せる関係」(もちろん完全にすべてということはないにしても)が大事だと思い、夫婦はそういう関係だと思っている人にとっては、なんだか自分がそういう人間と思われていないのだろうかという寂しい気持ちになっていくでしょう。

 それでタイトルの「ひとりごと」の話になるんですが、私にとって「今日はいいお天気だね!」はなんとなく出てくるひとりごとと、なにか目的があって相手に話しかけることの間にある言葉なんだなと思うのです。その「ひとりごと」を相手の人が拾ってくれて、話を展開させてくれれば、会話になっていくし、拾ってくれなければひとりごとでそのまま消えていくし、どっちにも行く可能性を持ったそんな言葉を、定型はよく口に出すんじゃないでしょうか。

 感情と理性のことについて書いたときも、定型は両方が入り交じった理解の仕方をよくするのに対して、アスペの方はもしかすると割合そこははっきり切り離そうとする傾向が強いのではないか、ということを書きました。ある意味でそれと同じように、「ひとりごと」と「意味のある会話」についても、定型はその中間の曖昧な言葉が結構多いのに対して、アスペの方はその区別を明確にする傾向が強いのではないかと感じたのです。

 もしそうだとすれば、アスペの方にとっては定型の話し方は曖昧で意味がわかりにくい、という風に感じられる場面が沢山出てくるでしょうし、逆に定型の方は、「なんとなくだけど相手と共有したい大事な話」を聞いてもらえなかったり「だからなんだって言うの?」と否定された気分になって寂しい思いをすることがしばしばある、というズレが生まれていくんじゃないかなと思いました。

 

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コメント

僕は、パンダさんの「パートナーさんに話しかけたい気分」ていうのはわかるんです。話しかけて、思いつくままにやり取りをするのは、楽しいと思いますよ。
ただ、そこには「なんとなく」とか「目的無く」といいつつ、「反論されたくない」が根底にあるんですね。それならば、目的は「僕の思ったこと・気付いたことを、君にも同意してほしい」と断言したほうがスッキリするのだと思います。

ASがフリートークで白い目で見られる事態は、フリートーク=「反論しても、されてもOK」というバトルロイヤル的認識があるから、と考えています。そしてそういう状況は非常にレアケースといわざるを得ません。「忌憚なく」「無礼講で」「なんでも話して」という前置きが、フェイクであることをASはなるべく早く知るべきです。
「井戸端会議」には「話をぶっちぎらない」という鉄板のしかし暗黙のルールがあるということを理解できないと、話の輪に入れてもらえません。それが分からないまま、「雑談が苦手」と思っているASは非常に多いです。(苦手要素はこれだけではないですが)
話をしているメンバーによって言い方を変える(いない人の悪口を言うなど)とか、バッサリ反論したり辛口コメントをしてもよかったりするボス的な人物がいたりすることも、ASが不文律を読み誤り混乱する原因です。

バトルロイヤル的認識は、よい意味では究極の対等・フラット。本当の「何を言ってもいい」安心できる関係と認識しているからこそ、鋭い「だから何?」という返しも「疑問に思ったから」という理由で発することができたのだと思います。

僕には「取りとめのない話しかけ」vs「だから何?」は、どちらも親しい人への甘え要素が感じられます。そう考えれば微笑ましいかな?
でも、当人同士はガッカリしたりイラッとしたりですから何とかしたい。
提案としては、パンダさんはタイトルどおりに「いい天気だと、気持ちがいいな~」みたいに「ひとりごと完結」をしたらいかがでしょうか。「そうね~」くらい帰ってくるかも。
AS側は、取りとめのない話を持ちかけられたら、「からんで暇つぶしするんだな」とでも受け止めて「何かいいことでもあった?」とか、取りとめなく付き合えば、いいのではないでしょうか??

玄さんこんばんは。

色々と教えて下さってありがとうございます。

ASの方々は基本的に、とりとめのない話をしたい欲求がないのでしょうか?

欲求がないのに、相手に合わせてとりとめのない会話することは大変ですね。

バトルロイヤルをASの方々としたら、お互いの意見が合わないとバッサリ関係を切られるような気がして、することが怖いです。

こちらが終わらせたくない関係ならば尚更です。
どう思われますか?(*^_^*)

風鈴さん、おはようございます。
僕の考えですが、意見が合わないことと人間関係は、まったく独立しているのです。定型は意見の些細な食い違いが、気持ちにダメージを与え、人間関係が壊れることに直結するので、びっくりします。
掲示板の方にスレッドを立ててみましたので、そちらにもコメント頂けたらうれしいです。

>僕の考えですが、意見が合わないことと人間関係は、まったく独立しているのです。

そうなのですね(o^-^o)

そうならば、玄さんも定型の人の反応にびっくりされことでしょう。
こうして色々と語り合うことで、それぞれの場所でそれぞれの人がお互いのズレが埋まったり、理解が深まると良いですね。


遅くなりましたが、掲示板の方にメッセージ投稿させていただきました(*^-^)

投稿までに書いては消えたり、不正投稿をふせぐ数字を入れることがわからないで3時間近く悪戦苦闘をしていて、お返事が遅くなりました。

元々文章構成などが下手なのに、思考力の低下でさらにおかしい文章になっているかもしれませんが、お許し下さい。m(_ _)m
遅くなって本当にすみませんでした。

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