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アスペルガーと定型を共に生きる

  • 東山伸夫・カレン・斎藤パンダ: アスペルガーと定型を共に生きる

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2012年5月12日 (土)

え?なんで怒られるの?

 先日夕食のときのことです。パートナーと一緒に夕食のおかずやご飯をテーブルに並べていました。ご飯茶碗はパートナーがそれぞれの場所に置きました。それで並べ終わって食べ始めようかなというときになって、パートナーが「これ間違ってるじゃない」とご飯茶碗の場所を入れ替えました。つまり私の所にパートナーのものが、パートナーの所に私のものが置いてあったのです。

 そこでまた不思議に思ったのが「これ間違ってるじゃない」と言ったときの彼女の言い方なんですね。上に書いたとおり、間違ったのは私ではなくてパートナー自身でした。ところが私の耳にはその言い方が、私が間違ったことを責めているような口調に聞こえたのです。言葉としても「あ、間違っちゃった」ではなく「これ間違ってるじゃない」でしたし、うまく書けませんけれどイントネーションもなんか他人を責めるときのようなイントネーションに聞こえるんです。

 で、念のために「これ、僕が置いたんじゃないよね」と確かめると、パートナーはそれはちゃんと分かっています。自分が間違えたと思っている。だから私を責めるつもりはもちろんない訳なんです。ところが定型の私が聞くと(ということだと思うんですが)なんだか私が責められているように聞こえてしまう。

 で、そういうようなことは今回が初めてのことではなく、時々あるんですね。「あれ?なんで僕が責められて居るんだろう?」と感じてしまうようなことが。しかも聞いてみると彼女に少なくとも意識的にはそのつもりはなかったりする。


 よく分からないんですが、もしかするとパートナーは自分の失敗を自分で責めるようにしてその言葉を自分に向けて言っているのかも知れません。ある意味独り言のように。でも、仮に定型がそんな風に独り言で自分を責めるときは、回りに人がいる場合には誤解をされないように「もう、私ってだめね」とか、なんか言葉を付けたりすることが多いように思えます。でもそれはないので、周囲が責められているように感じられてしまう。

 もしそうだとすれば、そういう仕組みがわからない定型の方はそんな風に自分が責められたように言われて怒りだすかもしれないし、逆にアスペの方はなんで自分が自分の失敗を自分で怒っているのに相手が怒り出すのかが分からなくて喧嘩になる、ということも有りそうな気がします。

 なんか細かいところでこういうことがわりと良くあることで、ひとつひとつは小さな事に思えても、たまってくると意外と気分を害したりしやすい問題なので、一体どういうことなのか、どういうズレがあるのか、これからも気をつけて見て考えてみたいなと思っています。

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コメント

私がそうなんですが、伝えないと・表さないと相手に分からない事と分かることが理解しづらい為、
変に、はしょった対応になっている時は多分、怒ってるとかそっけない…という評価になっていそうです。
もし気を付ければできそうな方であれば、
「そういう時はこういう言葉をつけてほしい、責められたように感じるので」というような事を伝えてもらえれば、少しは感じの良い対応ができるかもしれないし、
でも、そういう気を配るのはしんどいかもしれないですが(-_-;)。

Tiさん

 初めまして。よろしくお願いします。

 ご自分の体験から説明して下さってありがとうございました。
 「はしょった対応」という見方もできるんですね。
 なんかちょっとヒントになるような気がします。

 お互い気を使えるところは気を遣い、でもあんまり無理にしんどくならない範囲で、
 というところを探していくことが必要なのかも知れないですね。
 パートナーとも工夫を重ねていきたいと思います。
 また何かサジェスチョン頂けることとか、ご意見とか、いろいろコメントをお願いします。

初めてコメント差し上げます。

「これ間違っているじゃない」というのは、ただ単に「茶碗が(場所が)間違っておかれている」という事実の独語ではないかと思います(自分も他人も責めていない)。ですから、対応としては、

1.応答しない(独語にコメントしない)
2.独語に対して相づちをうつ(「そうだね」など事実の確認)

もしくは、責められていると感じるならば、
3.「責めているの(怒っているの)?」と端的に聞く。

というのが、コミュニケーションとしては現実的かと思います。

このような状況で、
「これ、僕が置いたんじゃないよね」と言われても、そこに至った心理がわからず、前後関係のない質問だと思い、そのまま「違います」と返事をしてしまうように思います。

イントネーションや語調での非言語的なやり取りは難しいと思います。「今の口調は、人を責めているように聞こえる」と冷静に伝えるのも一案かと思いますが、日常生活全般に応用するのは難しいかもしれません。

勝手に私見を述べさせていただきました。ご気分害されましたらご容赦ください。

こんにちは。
彼とは順調?でしたが、ここ2〜3日の彼の様子への対応に悩んでいます。

以前から思っていたのですが、彼は熱や痛みに弱いように思います。やたらと痛がり、苦しみます。「薬飲んだら?」とか「風邪かなぁ?」など、いろいろ私は声をかけるのですが、「そんなことを言ってるんじゃない!どれだけ辛いか、分かってないからそんな簡単に言うんだろ!」と、だいたい怒られます。痛い、辛い…と隣で言われても、どう声を掛けていいか分かりません。こういう場合も、FOXさんがおっしゃった、
1.応答しない
2.独語に対して相づちをうつ
3.「責めているの(怒っているの)?」と端的に聞く。
がよい方法なのでしょうか…ちなみに、今回は、私はどうしたらいいか、手当てをするなら手伝う、この痛みは◯◯だからじゃない?などと言うと、もういい!なんで分かってくれないんだ…と怒り、洗面所へ行ってしまいました。その後、結局彼から手当てをして欲しいと言ってきました。
今回のように、看病や手当に行き着くまでに、だいたい喧嘩っぽくなります。「お前には俺の苦しみは分からない!」と言われると、確かにそうだけど、悲しくなります…
彼が私に何かをして欲しいと言うまでは、相づちを打つくらいにしておいた方がいいのでしょう。。。と、今、コメントを書きながら思いました。
どうして分かってくれないかなぁ、察してくれないかなぁという彼。どうしたら彼の気持ちを察することができるのでしょうか…私の課題です(−_−;)

れおなるどさん、こんにちは。

れおなるどさんの彼は、「痛い、辛い」と言ったときに、「わかってくれて、察してくれるなら、こういう対応をしてくれるはずだ」、という強い固定観念(思い込み?)があり、それに一致しない言葉や対応を示されたので癇癪をおこしてしまう、という状況かと推察いたします。

そうであれば、穏やかにかつ言葉少なめに相づち(大変ね、とか、辛いね、とか)をうちつつ、受け流すという方法も良いかもしれません。受け流すということは、必ずしも相手をの言動を無視するということではなく、相手を尊重することでもあると思います。

自閉圏外の人が自閉圏内の人の気持ちを察するのも、自閉圏内の人が自閉圏外の人の気持ちを察するのも、なかなか困難かと思います。相手の気持ちを察することができなくても、(無視するのではなく)優しく受け流すという形のコミュニケーション方法もあるのではないかと、個人的には思っています。

FOXさん。ありがとうございました!

コメントを読み、なるほど…と思いました。スーッと頭に入り、彼のことをまたちょっと理解できたような気になりました。
これまでは、なんとか彼の訴えに答えなくちゃ、気持ちを察して声をかけなきゃ…と、考え過ぎていたのかもしれません。これからは、優しく受け流しながら、接していこうと思います。
ありがとうございました。

FOXさん

 なんかご挨拶する前にもうれおなるどさんと有意義なやりとりが進んでますね (^ ^;)ゞ
 何にしろどうぞよろしくお願いします。

 またFOXさんの目から見て「これはこういう事では?」とか「ここはこうしたらいいのでは?」
 とかいろいろ教えて下さい。楽しみにしています。

パンダさん、こんにちは。

丁寧なご挨拶ありがとうございます。ご挨拶する前に、勝手にコメントをさせていただいていて、大変失礼しました。

いろいろなやり取りを大変興味深く拝見しております。

時々お邪魔させていただきたく思いますので、こちらこそよろしくお願いいたします。

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