2017年8月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

掲示板最近の話題

フォト

アスペルガーと定型を共に生きる

  • 東山伸夫・カレン・斎藤パンダ: アスペルガーと定型を共に生きる

« 被害者意識 | トップページ | アスペに慣れた? »

2012年4月15日 (日)

定型は何故傷つく?

 パートナーは時々こんな事を言います。自分が思ったとおりのことを話すとなぜかわからないけれど相手を傷つけてしまうことが良くある。だからそれくらいなら話をしないほうがいいと思う。

 たしかに何も話をしなければ「言葉」で相手を傷つけることはないのですが、それじゃあそもそもコミュニケーションが成り立ちません。なんでアスペの側にそのつもりがないのに、定型はしばしばアスペの側の言葉に傷つくのか、その理由が分かれば何か対処法が出てくるかも知れないと考え続けてきました。(もちろんその正反対に、定型にそのつもりがないのに、アスペの人が定型の発言に傷つく場合もあるのでしょうけれど、それは私にはまださらにわからない領域なので、とりあえずこっちのほうについて書きます)。

 今日も、わりと久しぶりに傷つくことがありました。久しぶり、ということは、それだけ減ってきていると言うことではありますけれど。

 どういうことだったかというと、これは良くあることなのですが、パートナーが話をするときに、何か怒っているような、あるいは無愛想な、機嫌が悪いような、そんな話し方に聞こえる場合がよくあります。そういう声のトーンで立て続けにいくつかのことを問われたりすると、なんだかこちらが悪いことをして責められているような気分になってくるんですね。実際に責められるべき事があるとは思えない場面でもです。

 それで、もう少し優しく話してくれない?とこちらは穏やかな、優しい調子で(自分ではそのつもり)話しかけていきます。そうするとどういう言い方をすればいいわけ?と聞き返してくるわけです。大体責めるような言い方をしているつもりもないし、自分には全然わからないから、ということで。

 そこで「たとえば今僕が話しているような話し方とか」と言ってみたんです。そのときです。「じゃあ、こんな言い方をしたらいいわけ?」と彼女がしゃべったしゃべり方が、まるで女の子がしなを作ってこびを売るような、そんな言い方をしてみせるわけです。

 私は会話がとげとげしい雰囲気にならないように、できるだけ明るく楽しそうな口調で話をしようと努力している(し、もともとそういう話し方が好きでもあります)のに、それをまるでこびを売るように表現されてしまったことで、私はとても傷つきました。そしてそれ以上話をする元気が無くなって、離れて自分の仕事を再開したんです。

 そういう私の反応を見ると、以前のパートナーとは違って、また自分が私のことを何か傷つけたんだな、という理解はしてくれるように今はなっています。それでしばらくしてからやってきて、何がどう問題で、どうしたらいいのかを相談に来ては呉れるんですね。

 話をしていてひとつ分かってきたように思うことは、彼女の場合、定型にとっての「こびを売る話し方」と「やさしい話し方」との理解に区別があいまいなところがある、ということでした。それで、私の「優しい話し方」を強調して真似しようとすると「こびを売る話し方」になってしまう。しかもそういう話し方をそういう場面で相手にすることは、相手の真面目な努力をからかったり侮辱したりすることになる、ということもぴんと来ていませんでした。

 ただ、興味深いのは、仕事がらみの電話での会話などでは、パートナーはそれなりに明るくやさしい話し方ができるんですね。それは私から見ても、仕事モードでちょっと無理して頑張ってるな、と感じられる話し方だったりはしますけれど、でも少なくともいやらしくこびを売るような話し方ではない。

 だから彼女も実際の場面では行動としてはこびを売るような話し方と明るい優しい話し方との区別はできているわけです。にもかかわらず、上に書いたような話し合いの時にはああいう表現の仕方になってしまう。

 パートナーに対してその仕事モードの時の話し方を例に挙げて説明をしたときには、彼女は「ああ、そうか」と言う感じでだいぶ納得するところがありそうでした。ただそれは今のところあくまで仕事モードでできることで、とてもしんどいことで、家でまでそれをそのまま要求することは私としても可哀想ですから、なんかうまい方法は無いものかと思うんですけれど。

 で、本題に戻りますが、定型も定型同士の会話の中で、相手の言い方をわざと少し極端にしてまねをしてからかったり、冗談を言って相手を軽く貶めて遊んだりすることがあります。でもそれはやり過ぎると完全に逆効果で対立関係にもなりかねない、そういう微妙なところでのやりとりになっていることがあります。アスペの人は上の例から考えると、その微妙な違いに気づいて調整するのが苦手で、「結果として悪気無くやりすぎてしまう」ということがあるのではないでしょうか。その結果、定型の側は深く傷ついてしまう。

 他にもいろんな場合があるでしょうし、このことについてもどこまで上のような説明でいえるのか、はっきりはわかりませんが、一つの可能性としてそういうこともあるのかなと思いました。

 

« 被害者意識 | トップページ | アスペに慣れた? »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1449293/44890291

この記事へのトラックバック一覧です: 定型は何故傷つく?:

« 被害者意識 | トップページ | アスペに慣れた? »

最近のトラックバック

無料ブログはココログ