嬉しいけど申し訳ない
今日は「手伝い」を巡ってパートナーと微妙な対立になってしまいました。
彼女は私を手伝ってくれたんだけど、ある理由でそれは彼女にとってとてもしんどいことでもあって、そのことを私が十分理解していなかったんですね。そのことが分かってパートナーは傷ついてしまいました。
そういうことがあったものだから、私はそれ以上手伝ってもらうのが「申し訳ない」気持ちになって、次も手伝ってくれるというのをためらったんです。そして「それは申し訳なくて」と言ったんですが、今度はそれが「手伝いの拒否」と理解されてしまったようでした。「手伝って欲しくない訳なのね」というわけです。
いや、そうじゃなくて、しんどいのを我慢させてしまうのが申し訳なくて……となんどか繰り返しましたが、なかなかうまく通じない感じがしました。多分、「自分がそのしんどさのことも考えた上で、なおかつ手伝いを申し出ているのだから、それを受け入れるのをためらうと言うことは、手伝ってもらうのが嫌で拒否していることなんだ」という風に理解されたのかなと思います。
「いや、嫌なんじゃ無くって、嬉しいんだけど、申し訳ないんだ」、と言うんですが、何かスッキリしない感じでした。
それからしばらく(といっても結構な時間)気まずい雰囲気の時間が流れた後、パートナーが「私があなたのことを考えて手伝いたい、というのはいらないことな訳?」と聞かれたので、なんでか急に嬉しくなって、「そんなことはない。凄く嬉しいよ。ありがとう」と言って、結局手伝ってもらうことになりました。
なんかあまりに素朴な、ある意味で些細な話かも知れませんけれど、なにか大事なことでもあるような気がしたので、とりあえず書いてみることにしました。
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コメント
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彼女にとって、その手伝いは「しんどいけど、やると決めた」のでしょうね。その決意を曲げてまでの中止する理由が伝わっていないのだと思います。もしかしたら「理由も言わなくてイイから、言葉を濁していないでハッキリ断って貰った方がスッキリする。私の決意は様子見して自分から引っ込めるほど軽くない」とまで思っているかもしれません。この考えならば、彼女は頑なな正義に囚われていて、まだ柔軟になる余地があるともいえますが。
「申し訳ない」ではなく、具体的に効率が悪くて困る、とか「コッチは一人でやった方が集中できるから別の所を並行してやって欲しい」とか現時点での言いようはあると思います。思いやり的コメントである「申し訳ない」は止める理由には不足の様子なので、納得が得られてから、思いやりコメントを追加する順番の方が納まりがいいかも⁇
(他のスレッドにもレスしたいのですが、後回しになっていて済みません)
投稿: 玄 | 2012年3月 9日 (金) 08時23分
玄さん
いろいろありがとうございます。
結論的には手伝ってもらうことになってまあうまく収まっているのですが、その過程については書いて下さったことが参考になるところがいろいろありそうです。ある意味新鮮だったのは「思いやり的コメント」を後から追加する、という「順番」を考えるという点です。これまであんまりそういうことについては考えたことがありませんでした。
またいろいろご意見など頂けることを楽しみにしています。
投稿: パンダ | 2012年3月10日 (土) 22時33分
玄さんが書かれていること、ここのテーマに限らず、「すごく夫と似ているなぁ」「これまでに夫と話してきたこととよく似ているなぁ」「今の私の考え方と共通することが多いなぁ」などと思いながら読ませていただいています。
繭さんとご主人の関係が、男女逆だけれども、夫と私の関係とよく似ていることに驚いたのが昨年のことですが、玄さんのところは奥様の関係は、男女の立場も同じで、夫と私に似ているのでしょうか。パンダさんではありませんが、どんな出会いをされたのか、どんな生活をなさってきているのか、お伺いしてみたい気がします。
この頃こちらに書き込む時間があまりありませんが、パンダさんや皆様が書かれていること、楽しみに読ませていただきますね。
投稿: カレン | 2012年3月11日 (日) 11時23分
玄さんと重なりますが、パートナーさんにとって
大変だったりつらい仕事でも「やると決めた」ことの変更は
なかなか腑に落ちないのかも、と思いました。
私の場合、最初に納得してから行動するのが向いています。
他のひと(定型のひと? わかりません)なら、やりながら臨機応変に考えるかもしれませんが、
私はとても不器用です。完璧主義でもあります。
自分のための工程表=マニュアルを作ることもよくあります。
予定変更は、物理的な問題ならもちろん対応できますが、
「大変そうだから」「体壊しそうだから」という思いやりや気遣いからの変更についていけないことがよくあります。
結果的に、過労気味になってしまうことがあっても途中で止める、変えるのがものすごく下手だと思っています。
どこまで自分の性格で、どこまでアスペ特有のものかわかりません。
でも、この場でアスペ当事者の方々のコメントを読むと「自分と同じだ」と思えて、すごく嬉しいのです。
投稿: さかなや | 2012年3月14日 (水) 20時08分