2017年9月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

掲示板最近の話題

フォト

アスペルガーと定型を共に生きる

  • 東山伸夫・カレン・斎藤パンダ: アスペルガーと定型を共に生きる

« 何が共有されるんだろう? | トップページ | 共有が共感になるとき »

2011年2月26日 (土)

共感と共有の違い

 前に「コミュニケーションの共有基盤は?」でも少し考えてみたんですが、「共有する」ということと「共感する」ということとの違いが気になっています。
 
 うーんと、「共有する」っていうのはとりあえずこの場合、同じ物を見つめるとか、同じことを楽しむというような話です。そういえばアストンさんが「恋するアスペルガー(たち)」で書いていらしたけど、アスペルガーの方はデートとかの場所としてコンサートや演劇や美術館や、そういうところが好きな人が多いと言うんですね。なぜかというと、「同じ物をみつける」「同じことを楽しむ」というような感じになって、「それについていろいろ話し合う」ということは(少なくともその場では)してはいけない事な訳です。黙ってそれぞれの人が楽しんで、それがデートになる。身体の向きで言うと、お互いに同じ方向を向いて横に座っている、という感じになりますよね。

 で、「共感」っていうのは、見つめ合ってでも良いし、手を取り合ってでも良いし、抱き合ってでも良いし、まあだいたい向き合うことが多いと思うんだけど、「良かったね!」とか「面白かったね!」とか、あるいはマイナスの感情の場合には「悲しいね!」とか「腹立つね!」とか、そんな感情をお互いに言い合うような、そんな状況を思い浮かべます。もちろん言わずにただ一緒に笑いあったり涙する、みたいなことでもいいんでしょうけど。

 というふうに区別をしてみると、昨日の「何が共有されるんだろう?」でも少し考えたように、私の個人的な経験から考えても、やっぱり「共有」の方は定型とアスペルガーの人との間でかなりできるような気がします。ところがじゃあそれが「共感」にそのままつながるかというと、そこが切れてしまうように定型の側は感じるのでしょう。で、そういう体験が積み重なって「この人とは共感が成り立たない」という見方が定型の人に定着すると、今度は「共有」ということについても成り立たないような気分になってくるし、下手をすると「そもそもアスペルガーの人には豊かな感情世界なんて無いんじゃないか」というような思いにもなっていく。

 つまり、定型の人間にとって、「共感」と「共有」ってかなり近い関係で、実はほとんど区別していなかったりするんじゃないかという気がしてきます。そうなると、アスペルガーの人の「豊かな感情世界」を、たとえば写真とか音楽とか、そういうもので体験することで、昨日私も「一体これって何なんだろう?」という疑問で終わっちゃうみたいに、定型の人間は「共有」と「共感」の関係で混乱しちゃうのかも知れません。

 この「共感が成り立たない」という感覚には定型の側はほんとに苦しむ訳なんだけど、もし「共感」という言葉を、「同じ体験や同じ対象を共有することで、同じような感情体験を共有すること」というような意味で使うとすれば、実はアスペと定型の間では「共感的なできごと」は結構普通に成り立っているのではないか、ということになりそうな気がするんです。

 いや、もちろん定型の側はそれを「共感」として実感することが難しいわけですけれど。なぜならやっぱり「事実として同じような感情体験を共有している」ことだけではなく、「それをお互いに確認し、確認し合うことでさらにその感情をふくらませていく」というプラスアルファみたいなことが定型的にはかなり重要で、アスペルガーの人との関係ではそこんところがあっさりスルーされてしまうように感じるからです。そこは定型に独特の性質なんでしょうね。

 というふうに考えてみると、定型とアスペのコミュニケーションを豊かにするには、「共感」にこだわり続けるよりも「共有」の方により注意を向けていくこと、「共有される世界」をできるだけ豊かにしていくこと、そういう視点の転換がなんか意味があるかも知れないと、そんな気がしてきました。もしそれが豊かになっていけば、もしかすると定型の側でも「実質的な共感」が成り立ってきたと感じられるようになるの<かもしれない>し、アスペの側でも「これが共感ということの基盤か」とか感じるようになって、ちょっと「共感」の感じを「共有」できるようになる<かもしれない>。

 ま、捕らぬ狸の皮算用で、なんとも分かりませんけど (^ ^;)ゞ


 

« 何が共有されるんだろう? | トップページ | 共有が共感になるとき »

コメント

折角コメントを頂いたのですが,
ハンドルネーム(名前)の記入をお忘れになっていたので,
内容には全く関係なく
ルールに従って非公開設定させていただきました。

http://communicative.cocolog-nifty.com/blog/cat61444052/index.html

ハンドルネームを何かつけていただいて
もう一度コメントを頂ければ幸いです。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1449293/39023473

この記事へのトラックバック一覧です: 共感と共有の違い:

« 何が共有されるんだろう? | トップページ | 共有が共感になるとき »

最近のトラックバック

無料ブログはココログ